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毒素性ショック症候群(Toxic Shock Syndrome;TSS)

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疾患

・黄色ブドウ球菌、連鎖球菌の外毒素によってT細胞が活性化し、多量のサイトカインを分泌(高サイトカイン血症)することで急速にショックや多臓器不全に至る臨床症候群。

 

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原因菌

ブドウ球菌TSS

・高吸収性タンポンの誤使用(長期間に使用、取り忘れなど)

・皮膚バリア破壊による感染(水痘や帯状疱疹、アトピー性皮膚炎、熱傷、創感染)

・妊娠、出産、打撲による感染

・壊死性軟部組織感染症からの進展

・最初はよくあるウイルス感染症類似の症状で始まり、2~3日後に敗血症症状、びまん性紅斑、低血圧が出現する

 

連鎖球菌TSS

・半数は侵入経路がはっきりしない。咽頭炎はまれ。

・ブドウ球菌TSSと比べてびまん性紅斑を認めないことが多い

・劇症型溶血性連鎖球菌感染症の一つで、死亡率30~70%と非常に予後不良である

・急激な経過で発症し、数時間以内に軟部組織壊死、多臓器不全へと進行する。

 

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症状

・発熱

・血圧低下

・眼球結膜充血

・舌紅潮

・びまん性全身紅斑

・悪心、嘔吐、腹痛

・下痢

・1~2週後に手掌や足底の落屑などをきたす

 

検査所見

・腎機能障害、肝機能障害、血小板減少

・血液培養(黄色ブドウ球菌の場合は、1セット陽性でも真の菌血症と診断できる)

 

 

卒後15年目総合内科医の診断術 ver.2

 

 

 

 

 

 

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