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気管支喘息、COPDに用いられる吸入薬

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吸入薬の選択基準

・吸入薬は大別すると「ドライパウダー吸入器(DPI)」と「加圧式定量噴霧式吸入器(pMDI)」がある。

DPI(dry powder inhaler)

・早い吸気速度が必要。深く早く吸い込むことになる

・自分のタイミングで吸い込むことができる

青壮年者では使い勝手が良い

・レルベア®、アニュイティ®(ICS)、シムビコート®(ICS+LABA)など

 

pMDI(pressurized meterd-dose inhaler)

・吸気速度をあまり必要とせず、3秒ほどでゆっくり吸い込むことで投与可能

・プッシュする際に同調して吸入する必要がある

・早く吸入できない、同調できない場合は「スペーサー」を用いることで吸入可能(小児や高齢者)

・メプチン®、サルタノール®など

 

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デバイスの種類

エリプタ製剤

※とりあえず基本はこれで可

・フタを開けると、その動作でパウダーの薬剤が充填され、あとは吸うだけという非常にわかりやすい吸入器具

・ワンタッチで使える

・種類がそろっている(ICS、ICS+LABA、LAMA、LAMA+LABA、ICS+LABA+LAMA)

1日1回でよい

・レルベア®(ICS+LABA)、アニュイティ®(ICS)、エンクラッセ®(LAMA)、アノーロ®(LAMA+LABA)、テリルジー®(ICS+LABA+LAMA)など

 

 

タービュヘイラー

・シムビコート®(ICS+LABA)

・スマート療法が可能(定期+発作時で合計1日最大8吸入まで可)

レスピマット

・DPIとpMDIの中間的機材

・ボタンを押すと噴霧し、それを自分のタイミングで吸入する

・吸入しやすい(吸う能力が低い高齢者などでよい適応)

・スピリーバ®(LAMA)、スピオルト®(LAMA+LABA)

 

 

 

 

 

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吸入ステロイド

 

 

LAMA(long-acting muscarinic antagonist) 長時間作用性抗コリン薬

作用機序:

・気管支平滑筋のムスカリンM3受容体に結合し、副交感神経節後線維末端から放出されるアセチルコリンの作用を阻害することで、気管支平滑筋収縮を抑制する

・またM3受容体は粘膜下腺と杯細胞にも局在しており、抗コリン薬はこれらの受容体への結合阻害により気道分泌抑制作用を示す

禁忌(以下の場合はLABAを検討する)

・尿閉または排尿障害を呈する前立腺肥大症

・未治療の閉塞隅角緑内障

 

スピリーバレスピマット(2.5μg)®

・1回2吸入、1日1回

・COPDと喘息に保険適応

 

 

 

 

スピリーバ吸入用カプセル(18μg)

・1回1カプセル 1日1回

・COPDのみに保険適応

 

 

LABA:

オンブレス吸入用カプセル(150μg)®

・1回1カプセル 1日1回

・COPDのみに保険適応

 

 

 

セレベント50 ディスカス®

・1回50μgを1日2回 朝および就寝前

・COPDと喘息に保険適応

 

 

LAMA / LABA配合剤

ウルティブロ吸入カプセル(150μg)®

・1回1カプセル 1日1回

・COPDのみに保険適応

 

アノーロエリプタ®

・1回1吸入 1日1回

・COPDのみに保険適応

 

スピオルト®

・1回2吸入 1日2回

・COPDのみに保険適応

 

トリプル吸入製剤

テリルジー®

・ICS、LAMA、LABAの3成分を含有するエリプタ製剤

 

ビレーズトリエアロスフィア®

・pMDI製剤

 

 

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