外呼吸と内呼吸
・液体や気体が、半透膜を介して接していると、そこに溶け込んでいるガスは、濃度(ガス分圧)の高い方から低い方へ拡散(移動)するという物理現象がある。
・肺の内部では、肺胞を取り巻く肺毛細血管中の静脈血と、肺胞内の空気が、毛細血管の内皮と肺胞の細胞層という半透膜を介して接している。
・二酸化炭素の分圧は、肺静脈中の方が肺胞内の空気中より高いため、二酸化炭素は肺静脈側から肺胞内へ移動する。逆に酸素の分圧は、肺胞内の方が肺静脈中よりも高いため、肺胞から肺静脈側へ移動する。これが、外呼吸(肺呼吸)におけるガス交換である。
・内呼吸では、毛細血管中の動脈血と体内の細胞中の細胞液との間で、酸素が動脈血中から細胞中の細胞液側へ移動し、二酸化炭素が細胞中から血液側へ移動する。これが内呼吸におけるガス交換である。
コメント