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ヘリコバクター・ピロリ感染症(検査、治療)

病態

・ピロリ菌 (Helicobacter pylori;H. pylori)による感染症。

・感染しているほぼすべての人に胃の炎症(胃炎)がみられ、胃炎は胃全体に広がっていることもあれば、胃の下部(胃前庭部)だけの場合もある。

・ピロリ菌 は胃酸の分泌を増やし、胃酸に対する正常な胃の防御機能を損ない、毒素を産生することで、胃潰瘍が形成される一因となる。

・またピロリ菌(H. pylori)感染が長期に及ぶと萎縮性胃炎を経て、胃癌のリスクが高まる(参照:萎縮性胃炎)

 

検査

「尿素呼気試験」は感度、特異度ともに90%以上
・「便中抗原検査」や「血清抗体検査」は特異度が低いため、偽陽性が多く出てしまう
→これらはスクリーニングには使用しないこと
・PPI内服患者では検査偽陽性となるため、少なくとも2週間以上の休薬が必要。

 

除菌治療

除菌により、胃がん発生を減らすことができる(しかし総死亡は減らない)。

 

1次除菌(除菌率70~80%)

・ボノサップパック 400 1日1シートを朝夕食後の2回に分服 / 7日間

 

2次除菌

・ボノピオンパック 1日1シートを朝夕食後の2回に分服 / 7日間

 

副作用(全体の約50%にみとめる)

・下痢、軟便(10~30%)

・味覚異常

・皮疹(2~5%)

・出血性腸炎(ごくまれ)

 

※整腸剤は治療副作用である下痢症状を抑えるのみならず、除菌効果自体も高めることが報告されており、併用を検討してもよい。

 

効果判定

・治療後の効果判定検査は4週間以上あけて検査する。

・尿素呼気試験が第一選択、ついで便中抗原検査

 

除菌後の対応

・再感染率は年1%未満

・正常粘膜と比較して胃癌発生リスクがあるため(萎縮性胃炎:OR2.8、腸上皮化生:OR 3.4)、毎年の胃カメラ検査を勧める。

 

 

 

 

 

 

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