小児科

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救急

小児腹痛6大疾患

小児腹痛診察時の心得 ・胃腸炎とゴミ箱診断しないこと(嘔気、嘔吐、水様下痢の3つがそろって初めて胃腸炎といえる) ・6時間以上続く激しい腹痛があるのに、腹膜刺激症状がない場合は、「絞扼性腸閉塞」や「血管障害」による致死的な腹痛の可能性があり...
総合診療・家庭医療

A群β溶連菌感染症、咽頭炎

特徴 ・5~14歳に多い ・喉の片側が痛い ・咳、鼻汁は伴わない ・嚥下時痛 ・喉の全体が深紅色 ・白苔は少ない ・いちご舌:発症初期には白い苔が生えたようになり、その後赤いブツブツとなっていちごのように見える ・リンパ節腫脹は前頚部(↔伝...
救急

小児の嘔吐(診察手順と経口補水液指導)

診察の手順 1.見た目のABCから緊急性を捉える(トリアージ) ・意識障害はないか?→あれば血糖測定を! ・循環不全はないか?→全例CRTを! 参照: 2.異常があればすぐ行動 ・意識障害あり→簡易血糖測定 ・vital signでABCを...
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脳神経系

熱性けいれん(熱性痙攣)

特徴(定義) 熱性けいれん診療ガイドライン2015( 日本小児神経学会) 「主に生後6~60か月までの乳幼児に起こる、通常は38℃以上の発熱に伴う発作性疾患(けいれん性、非けいれん性を含む)で、髄膜炎などの中枢神経感染症、代謝異常、その他の...
小児科

川崎病診断基準(改訂第6版:2019年5月改訂)

川崎病診断基準(改訂第6版:2019年5月改訂) 川崎病診断の手引き 改訂第 6 版 本症は、主として 4 歳以下の乳幼児に好発する原因不明の疾患で、その症候は以下の主要症状と参考条項とに分けられる。 【主要症状】 1. 発熱(発熱の日数は...
診察・検査

重症度の低い胸痛(Precordial catch , Bornholm disease)

Precordial catch ・小児の胸痛の8~9割を占める ・健康な若年者(6~12歳) ・鋭く、激しく、限局(指1~2本で示せる範囲内)した前胸部痛が突然起こる ・持続は30秒~3分程度 ・放散痛はない ・誘因なく、安静時に起こる ...
小児科

小児のアレルギー性鼻炎

疾患 ・アレルギー性鼻炎は家族歴、喘息、蕁麻疹など、アレルギーの既往歴を持つアトピー性の人に生じるのが一般的である ・小児のアレルギー性鼻炎は次第に増悪するといわれている ・気管支喘息と密接な関係があり、同時に治療することで双方の疾患のコン...
感染

伝染性紅斑、パルボウイルスB19感染症(小児、成人)

伝染性紅斑(Erythema infectiosum) ・ヒトパルボウイルスB19(human parvovirus B19:PVB19)感染症 ・頬に出現する蝶翼状 の紅斑を特徴とし、小児を中心にしてみられる流行性発疹性疾患である。 ・両...
感染

リウマチ熱

疾患 ・リウマチ熱は、A群レンサ球菌(Group A streptococcus:GAS)の上気道感染後、2~4週間で発症する急性の非化膿性炎症性疾患 ・発熱、多関節炎、心炎、皮下結節、輪状紅斑、舞踏運動などを引き起こす。 ・好発年齢は5歳...
救急

小児トリアージ、バイタルサイン(ABC→vital 数値化→SOS)

見た目のABC(30秒で評価) A:appearance(外見) B:breathing(呼吸の仕方、呼吸数、呼吸努力) C:circulation to skin(皮膚の色) 1)A:appearance(外見)→「PALS」で評価 P:...
感染

小児の肺炎

疫学 ・小児肺炎の原因微生物の多くはウイルス ・特に2歳未満に小児肺炎入院の80%弱がウイルス性 ・RSウイルスが最多で、ライノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルスなどが原因 ・細菌性とウイルス性の混合...
総合診療・家庭医療

乳幼児健診、運動発達

乳幼児健康診査の頻度 ・母子保健法に基づいて、公費で乳児健診として「1歳6か月健診」と「3歳児健診」の2回(多くの市町村では3回)行われている。 成長評価(すべての年齢で実施) ・「平均値から±2以上の逸脱」や「成長率の急な変化」があれば原...
皮膚科

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(staphylococcal scalded skin syndrome;SSSS)

疾患 ・黄色ブドウ球菌が産生する外毒素の一つである表皮剥離毒素(exfoliative toxin:ET)によって、表皮が侵され、火傷のように剥けてしまう疾患。 ・ETは表皮細胞間接着因子である「デスモグレイン1」を特異的に切断するため、表...
総合診療・家庭医療

ワクチン接種手技(皮下注射、筋肉注射)

皮下注射 ・「大腿前外側」「上腕外側(三角筋中央部、上腕後外部下1/3)」が推奨されている ・上腕ならびに大腿の近い部位に接種する場合、接種部位の局所反応が重ならないように少なくとも2.5㎝以上あける。 参照: ・皮膚と皮下組織をつまみ上げ...
総合診療・家庭医療

二分脊椎

疾患 ・先天的に脊椎の後方要素(棘突起、椎弓など)が欠損している状態 ・神経管閉鎖不全の一つ ・発症原因の一つとして母体の葉酸欠乏があり、妊娠前からの適切な葉酸摂取により発症予防が可能となる 分類 1)顕在性(嚢胞性)二分脊椎 ・脊髄や馬尾...
救急

小児異物誤飲

基本方針 ・誤嚥したのもの種類によってコンサルトするかどうかの判断は難しいため、可能な環境であれば誤飲症例は小児科へコンサルトする ・異物誤飲が疑われる場合は、症状がなくても全例X線撮影を行った方がよい ・その際、咽頭まで含めた胸腹部正面の...
総合診療・家庭医療

麻疹(はしか) Measles

疾患 ・麻疹ウイルス(Paramyxovirus科Morbillivirus属)によって引き起こされる感染症 ・空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路を示し、その感染力は極めて強い。 ・潜伏期間:10~12日間の潜伏期を...
救急

小児のかぜ(風邪、感冒)

典型的病歴 ・乳児では「発熱」「鼻汁」が高頻度。その他「不機嫌」「食事摂取困難」「断眠」 ・幼児~学童では「鼻汁」「鼻閉」「咳嗽」が主症状 ※「下痢」や咳き込みを伴わない「嘔吐」はまれ 原因ウイルスの季節性変化 春:アデノウイルス 春、秋:...
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