消化器

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肝性脳症

疾患 ・肝機能低下に伴う中枢神経機能の障害 ・気分障害(多幸感や抑うつ)、見当識障害、不適切な行動、傾眠、混乱、昏睡など ・筋症状ではアステリキシス(asterixis:固定姿勢保持困難、陰性ミオクローヌス) 羽ばたき振戦など ・原則は除外...
消化器

門脈ガス血症(hepatic portal venous gas;HPVG )

疾患 ・門脈ガス血症は、腸管虚血による腸疾患、腸管虚血ではない腸疾患、ガス産生菌からの敗血症が主な原因として挙げられる。 ・これらが原因で、腸管粘膜の血管透過性が亢進状態になり、腸管にあったエアーが血管に流れ込むことで門脈内にガスが生じる ...
救急

ワルファリン(ワーファリン)中和法

ガイドライン「心房細動患者における抗凝固療法中の活動性出血への対応」に準拠した手順 参照: 日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン 『2020 年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン』 『心房細動患者における抗凝固療法中の活動...
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消化器

偽性腸閉塞症(オジルビー症候群および慢性偽性腸閉塞症)/後天性巨大結腸症

疾患 腸管の病的拡張をきたす疾患群。 拡張部位により治療法が若干異なる。 分類 □急性偽性腸閉塞症〔オジルビー症候群(Ogilvie syndrome)〕 機械的閉塞を伴わないにもかかわらず大腸が急速に拡張する疾患。 種々の全身疾患,特に術...
消化器

キライディティ症候群(Chilaiditi syndrome)

疾患 ・右横隔膜と肝右葉前面との間に結腸,空・回腸などが嵌入した状態のことをいう。 ・無症状のまま経過することが多く,ほとんどの場合は検診あるいは他疾患経過中に偶然発見 される(定期集団検診での頻度:0.003%~0.015% ) ・上腹部...
救急

急性腹症(怖い腹痛、外科医コール適応基準、造影CT撮影基準)

『急性腹症』の定義 急性腹症は、発症1週間以内の急性発症で手術などの迅速な対応が必要な腹部(胸部なども含む)疾患である。 激痛を来す「こわい腹痛」 1.血管が詰まる、破れる (これらは激痛を来すのに腹膜刺激症状が出ないことがある) ・心筋梗...
消化器

腹膜垂炎

腹膜垂とは ・腹膜垂とは、結腸自由ひもと大網ひもに沿ってみられる奬膜に包まれた脂肪組織で、成人では0.5~5cm程度で、約100個あるとされている。 ・画像診断で正常の腹膜垂を同定することは困難だが、炎症や石灰化をきたせば同定できるようにな...
消化器

顕微鏡的腸炎(microscopic colitis)

疾患 ・画像上、血液検査上、内視鏡検査では明らかな所見はないが、大腸の組織生検にて特異的な所見が認められる病態。 ・症状として下痢、体重減少、腹痛、夜間下痢(機能性腸疾患との鑑別)など ・60歳以上の高齢者、女性に多い ・上皮下のコラーゲン...
消化器

肝膿瘍

疾患 ・「不明熱」の原因となることがある ・原因微生物は「細菌性」と「アメーバ性」に大きく分かれる ・特に感染初期で膿瘍形成が不完全な段階や微小な膿瘍の段階では単純CTでは見落としてしまう可能性があり、造影CTや腹部エコーを行わなければ診断...
エコー

胆嚢、胆管(急性胆嚢炎、胆管炎)のエコー所見

観察法 ・「右肋骨弓下走査(2方向)」と「右肋間走査」で観察 ・深吸気保持、左側臥位でも観察を ①右肋骨弓下走査 ・まず右肋骨弓に直行するようにプローブを置き、スライドにて胆嚢長軸を描出。 (マーカーは尾側) ・深吸気保持 ・総胆管は左側臥...
救急

急性腹症に対する鎮痛の原則

原則 痛みの強さによらず、アセトアミノフェン1000㎎静脈投与が推奨される (レベル1、推奨度A:急性腹症診療ガイドライン2015) 例) アセリオ® 1000㎎ 15分ペースで点滴静注 小柄な場合:10~15㎎/㎏ ↓ 原因検索へ アセト...
診察・検査

嘔気・嘔吐の鑑別

※ 嘔気嘔吐に合併する随伴症状から系統的に鑑別を行うとよい。 +頭痛( ± 意識障害) ・クモ膜下出血(嘔吐が主訴の場合もある) ・脳血管障害(嘔吐の頻度は、くも膜下>脳出血>脳梗塞) 嘔吐があると死亡率が高い ・髄膜炎(頭痛>嘔吐>発熱)...
消化器

IPMN(intraductal papillary mucinous neoplasm:膵管内乳頭粘液性腫瘍)

疾患 ・膵管内乳頭粘液性腫瘍(Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm:IPMN)とは、膵腫瘍の一種で、膵管の中に、乳頭状に増殖する膵腫瘍で、どろどろとした粘液を産生する嚢胞性腫瘍。 ・典型的な膵がん(...
消化器

非閉塞性腸間膜虚血(non-occlusive mesenteric ischemia:NOMI)

疾患 ・腸管膜血管主管部に器質的な閉塞を伴わないにも関わらず非連続性に広範囲に腸管の血流障害を来す病態で、血管攣縮によると考えられている。 ・粘膜のみに一過性虚血状態によるものから腸管全層壊死に至るもの、穿孔を合併するものなど、虚血の重症度...
総合診療・家庭医療

胃瘻交換後の確認方法

参照: 胃瘻交換後の確認の必要性 ・PEGで造設する瘻孔は、長期間にわたり胃壁と腹壁を密着することで形成される。 ・その瘻孔自体は薄い膜で出来ており、造設後6ヶ月以内の症例や栄養状態の悪い症例の瘻孔は、その強度が弱くカテーテル交換による力学...
救急

アニサキス症

疾患 ・回虫目アニサキス科の線虫・アニサキスが寄生した魚介類を生で食べ、アニサキスが生きたまま人の胃や腸壁に侵入することで発症する急性腹部疾患。 ・人への感染源となる魚介類は,我が国の近海で漁獲されるものでも160種を超える.この中でも患者...
消化器

萎縮性胃炎

疾患 萎縮性胃炎は、長年にわたって胃の粘膜に炎症が起こること(慢性胃炎)で、胃液や胃 酸などを分泌する組織が縮小し、胃の粘膜が萎縮した状態をいう。 萎縮性胃炎が進むと、胃の粘膜は腸の粘膜のようになり(腸上皮化生)、さらに胃がんに まで発展し...
消化器

出血性潰瘍

薬剤選択、使用法 ・PPIの一択。 ・H2blockerは何らかの事情でPPIが使用できない場合の次善策 処方例) ・オメプラゾール(オメプラール®)20㎎+生食50~100mL 1日2回点滴静注 ・ランゾプラゾール(タケプロン®)30㎎+...
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