総合診療・家庭医療

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総合診療・家庭医療

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛:medication overuse headache:MOH)

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛、medication overuse headache:MOH) ・薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛、MOH)とは、鎮痛薬を頻繁に摂取することで発生する頭痛である。 ・典型的には、片頭痛や緊張型...
救急

アセトアミノフェン(発熱時と疼痛時)

発熱時 カロナール®(内服) ・1回300~1000㎎、最大1日4000㎎ ・頓用時は4~6時間あける ・肝機能障害があればには避ける ・腎機能低下時に用量調整の必要なし ・抗炎症作用なし アセリオ®(点滴) ・1回300~500㎎、15分...
総合診療・家庭医療

問診のOPQRST

O:Onset(発症様式) 「何をしている時に痛くなりましたか?」と聞くとよい →「突然発症」「急性発症」の鑑別に有用 ① sudden(突発)→鑑別には造影CTが必要 ・ある一瞬を境に痛みが最強になったもの 「痛みは一瞬でピークになりまし...
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総合診療・家庭医療

高気圧障害

高気圧障害とは 高気圧障害とは、高気圧環境にばく露することによる障害であり、厚生労働省の定義は「減圧症、酸素中毒及び窒素酔い等」とされている。 減圧症 ・減圧症とは、高気圧状態から急速に減圧したとき、血液中に溶解していた窒素ガスが気泡となっ...
人間ドック・健診

特定健康診査(メタボ健診)

特定健康診査 ・実施年度中に40歳〜75歳となる者で、公的医療保険加入者全員を対象とした保健制度。 ・一般には『メタボ健診』といわれている。 ・「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づいて実施される。 ・医療費の高騰の原因の一つとされる、糖...
総合診療・家庭医療

診断bias

comfirmation bias 自分の仮設に合わない情報は過小評価してしまうこと。 例) 左片麻痺患者で血圧が低いのは降圧薬を内服しているせいだろうと思い込む 糖尿病治療中でなければ低血糖にはならないだろう overconfidence...
救急

カフェイン中毒

中毒量 1g 致死量 5~10g カフェインを含む飲料、薬剤 ・モンスター:160mg/本 ・レッドブル:80mg/本 ・コーヒー:80mg/杯 ・市販のカフェイン製剤:1錠100mg 症状 ・低カリウム血症 ・QT延長 カフェイン中毒の治...
救急

壊死性軟部組織感染症(necrotizing soft tissue infection:NSTI)、壊死性筋膜炎

疾患 ・皮膚から筋肉までの軟部組織の壊死性感染症全般を指す。 ・表層の筋膜を主座とする事が多いため「壊死性筋膜炎」とも呼ばれるが、実際は皮膚から筋肉までの軟部組織の壊死性感染症全般を指す。 • それらを包括的に理解し、正しく共通のマネジメン...
総合診療・家庭医療

便秘(生活指導、下剤の種類と使い分け)

ガイドライン 便通異常症診療ガイドライン2023―慢性便秘症 監修・著編者 日本消化管学会 ※ まずは薬剤性便秘の除外 便秘を惹起しうる薬剤 ・鎮痛薬:NSAIDs、麻薬 ・抗コリン薬:鎮痙薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗パーキンソン病 ・降圧...
総合診療・家庭医療

健診で尿蛋白陽性時のアルゴリズム

健診で尿蛋白が陽性時のアルゴリズム ① 「早急な精査を要する病態」の鑑別 「早急な精査を要する病態」これ3つ 「急性腎炎症候群」 「急速進行性糸球体腎炎(RPGN)」 「ネフローゼ症候群」 1)急性腎炎症候群 ・先行感染(10~14日前) ...
総合診療・家庭医療

風疹(rubella)

疾患 ・Togavirus科Rubivirus属に属する風疹ウイルス(rubella virus)による発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症である ・飛沫感染 ・症状は不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、臨床症状のみ...
総合診療・家庭医療

refeeding syndrome(リフィーディング症候群)

疾患 ・高度の低栄養状態の患者に対し、栄養療法開始に伴い血糖値が上昇すると、膵臓におけるインスリン分泌が刺激される一方でグルカゴン分泌は抑制され、グリコーゲン、脂肪、蛋白の合成が開始される。 ・これらの同化反応にはP、Mg等の電解質が必要で...
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前縦隔腫瘍の「4T」

前縦隔腫瘍の「4T」 胸腺腫(thymoma) 奇形腫(teratoma) 甲状腺腫(thyroid tumor) 悪性リンパ腫(terrible lymphoma→ちょっとインチキ) 参照(このサイトより引用):
総合診療・家庭医療

高血圧(測定法、定義、治療目標)ー高血圧治療ガイドライン2019準拠

参考:「高血圧治療ガイドライン2019」(日本高血圧学会:2019年発行) 血圧測定法 1.装置 ・精度検定された水銀血圧計,アネロイド血圧計による聴診法が用いられる。精度検定された電子血圧計も使用可。 ・カフ内ゴム嚢の幅13cm,長さ22...
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しぶり腹の鑑別疾患

診察の原則 「しぶり腹(うんちしたい症候群)」を認識した時点で、骨盤腔内の大腸に接した炎症や出血性病態、消化管の悪性腫瘍を常に念頭に置き、直聴診を怠らないこと。 鑑別疾患 ・腹部大動脈瘤切迫破裂 ・急性虫垂炎 ・大腸憩室炎 ・感染性大腸炎 ...
総合診療・家庭医療

皮疹の分類、記載法

大きさ ・皮疹が単発ないし2~3個程度のときは面倒がらずに物差しを当てて数字で記載するのがよい ・異なった大きさの皮疹がたくさんある場合には,「小豆大から大豆大までの」「2 ~10 mmの」などと表現する. 炎症性疾患の場合: なじみのある...
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栄養管理、経管栄養、経腸栄養

栄養の評価法 栄養に関する代表的な身体計測 ・身長、体重(BMI) ・腹囲 ・上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF) ・上腕周囲長(AC) ・上腕筋周囲長 ・上腕筋面積 BMI ・BMI<18.5で低体重、BMI≧25.0で肥満と診断 ・「12か月...
救急

ブロムワレリル尿素による中毒(ブロム中毒)

概念 ・「ブロムワレリル尿素」を含む市販頭痛薬の過量内服もしくは依存により,急性ないし慢性中毒が生じます. ・「ブロモバレリル尿素」は一部の市販の鎮痛薬に含まれています.非常に依存が生じやすいので避けたほうが安全です.米国などではすでに医薬...
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