緩和治療

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救急

デクスメデトミジン(プレセデックス®)

1)薬理作用 (1) 作用機序◆デクスメデトミジンはα2アドレナリン受容体の完全アゴニスト(α2/α1選択性はクロニジンの約 8 倍)であり,青斑核や脊髄が作用部位である. (2) 薬 効◆デクスメデトミジンには,鎮静作用,鎮痛...
脳神経系

慢性疼痛(疾患、治療薬)

慢性疼痛の定義 3か月以上持続する、または治療に要すると期待される時間の枠を超えて持続する痛み NSAIDs ・セレコキシブ(100mg)1回1錠 1日2回 ・ロコアテープ1日1~2枚 疼痛部の関節に貼付(1日最大2枚ま...
2024.06.24
緩和治療

体表に露出した皮膚腫瘍(皮膚がん、乳癌など)への対応

腫瘍による皮膚の潰瘍性病変 ・進行した皮膚がん、または体表に露出した皮膚がん以外のがん(乳がん、頭頸部がんなど)は、広範囲の潰瘍性病変を生じ、増大した腫瘍や皮膚潰瘍からの出血・浸出液や悪臭などを生じ、患者さんやご家族のQOL(生活の質)を...
緩和治療

がん性疼痛に対するオピオイド治療

オピオイド使用のタイミングと導入の方法 原則 ・まずはNSAIDsやアセトアミノフェンといった非オピオイド性鎮痛薬で開始。 ・これれらの薬剤で十分な鎮痛効果が得られない時、オピオイド使用を考慮する。 ・「痛みが強くなりそうに...
2024.05.21
緩和治療

経口、注射が不能な場合の緩和治療(アンペック座薬、フェントステープ)

アンペック座薬による治療 アンペック坐薬(10㎎)定時+アンペック坐薬(10㎎)レスキュ― (坐薬屯用は2時間あけて、1日4~6回)で開始 ↓ その後フェントステープ定時+アンペック坐薬レスキュ―に変更可能 ※...
2024.04.30
人間ドック・健診

採血(手技と合併症)

採血による末梢神経障害 ・採血時または採血後に採血部位の近くに存在する神経の支配領域に疼痛、感覚異常、運動機能異常などの神経損傷による症状が出現するもの。 ・症状は数日の経過で消失する痛みやしびれから、数年に渡り持続する痛みやしびれ...
2024.03.12
緩和治療

ミダゾラム(ドルミカム®)による鎮静

静脈ラインがあるとき:持続静注で **これは静注用指示です** 【指示①】最小量から開始して増量するとき ■ 薬剤 ドルミカム 4A 8ml (40mg)+生食32ml :合計40ml (または5A10ml (50...
2024.01.17
緩和治療

トータルペイン(全人的苦痛)

トータルペイン(全人的苦痛) ①「身体的苦痛」 ・がんそのものやがんの治療によって生じる副作用などの苦痛 ・痛み、吐き気、便秘、全身倦怠感、呼吸困難など ②「精神的苦痛」 ・気持ちが落ち込んでしまったり不安を感じて...
2023.11.20
緩和治療

オキシコドン(オキシコンチン®、オキノーム®、オキファスト®)

特徴 ・強オピオイドに分類される ・薬型は3種類あり 徐放製剤:オキシコンチン®(5、10、20、40㎎錠) レスキュー用速放製剤:オキノーム®(2.5、5、10、20㎎包) 注射薬:オキファスト®(10、50㎎) 内服処方...
2023.11.10
手技

皮下輸液(皮下点滴)の方法

皮下輸液の点滴部位 ・胸部 ・腹部 針 ・24Gプラスチック製静脈留置針 皮下輸液の量と速度 ・原則1 mL/分以内の速度(~60mⅬ/時、500mLのボトルで8時間程度)とする ・1 mL/分の投与が...
緩和治療

呼吸困難に対する緩和治療(抗うつ薬、モルヒネ内服、注射、酸素療法)

モルヒネ ・呼吸困難に対するエビデンスが豊富 ・元々疼痛に対してオピオイドが投与されている場合、レスキュー投与量 処方例(総合診療2020.vol30.6) 内服 1)経口即効型モルヒネ(オプソ)2.5~5㎎/回、...
2021.11.27
緩和治療

オピオイド誘発性便秘症(opioid-induced constipation:OIC)

・オピオイドの副作用による便秘には耐性が生じないため、オピオイドを使用し続ける限りは永久に問題となるため、対策を講じる必要がある。 対処法 ① 便秘が生じにくいオピオイドにスイッチ フェンタニル、タペンダドールは便秘が生じ...
緩和治療

モルヒネ注射の投与法

【静注か皮下注か?】 ・持続皮下注、静注いずれでも良いが、維持輸液不要な持続皮下注の方がよい。 ・ただし、突出痛が即時の場合(たとえば骨転移痛で、動いた瞬間から痛みのある場合など)は持続静注の早送りが必要となり、持続静注の方がよ...
2020.12.08
脳神経系

視床痛の診断、治療

脳血管障害発症後、数日~数か月してから発症。【責任病巣】 視床腹尾側核のみならず、内包、視床皮質線維の障害でも発症【症状】・灼熱感、間欠的疼痛、allodyniaを3主徴とする。「耐え難い痛み」・整形外科疾患との鑑別: 疼痛のみならず、「強...
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