脳神経系

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救急

transient smartphone blindness

疾患 ・暗い中、側臥位で片眼(例:右眼)を枕にうずめ、左眼だけでスマートフォンの明るい画面を見る状況を想定する。 ・スマホを消し両眼視に戻ると、うずめた枕の暗さに適応していた右眼に比べ、明るい画面に適応していた左眼は暗順応に時間を要し、一時...
救急

切迫するD、脳ヘルニア徴候

切迫するD(Dysfunction of CNS) ① GCS≦8点 ② 急速に意識低下(GCS2点以上) ③ ヘルニア徴候 ヘルニア徴候 ・瞳孔左右差 ・片麻痺 ・高血圧と徐脈 「切迫するD」の対応 ① 挿管 ② 脳外科コール ③ 頭部C...
脳神経系

MLF症候群

疾患 ・橋のPPRF(paramedian pontine reticular formation:傍正中橋網様体)と中脳の動眼神経を結ぶ神経線維束(内側縦束:medial longitudinal fasciculus:MLF)が障害され...
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診察・検査

脳神経の覚え方

「嗅いで見る動く車の三の外、顔耳のどに迷う副舌」 第I脳神経 嗅神経 (知 )嗅覚 第II脳神経 視神経 (知) 視覚 第III脳神経 動眼神経 (運、副) 眼球運動(外眼筋・瞳孔括約筋・毛様体筋) 第IV脳神経 滑車神経 (運) 眼球運動...
救急

複視

複視のアプローチ まずは「片眼性」か「両眼性」かを鑑別 片眼性複視 ・単眼毎の疾患や屈折異常(乱視など)、眼科疾患であることが多い 両眼性複視 ・斜視がある時に存在する複視 ・眼科疾患でないことが多い 斜視の分類 ① 内斜視 ・片眼が内側に...
脳神経系

パーキンソン病(症状、治療)

疾患 ・中脳黒質緻密質のドパミン神経細胞内にレビー小体が形成され、神経細胞が脱落変性する ・神経細胞に過剰に発現した「αシヌクレイン」が凝集・蓄積し、神経変性や細胞死を引き起こすことで発症する ・ドパミン放出が障害されるが、後シナプスのドパ...
救急

可逆性脳血管攣縮症候群(reversible cerebral vasoconstriction syndrome:RCVS)

疾患 ・原因不明の可逆性の多発脳動脈の攣縮により、数日~数週間にわたる再発性の雷鳴頭痛、痙攣、神経学的症状を伴う疾患。 ・クモ膜下出血でない雷鳴頭痛のうち40%を占める ・多くは3か月以内に自然軽快し予後良好である ・脳梗塞、SAH、脳内出...
総合診療・家庭医療

眼球上転発作(oculogyric crisis)

疾患 ・眼球の固定方向への不随意の痙縮運動 (上転が最も多いが、その他の眼位のこともある) ・「下を見ようとしてもみることができない」という訴えで来院 ・原因として、ドパミン作動経路の障害と考えられている(ドパミン遮断薬、脳炎、てんかん、ヒ...
脳神経系

延髄内側症候群(Dejerine症候群)

疾患 ・椎骨動脈 V4(硬膜を貫通してから対側のVAと合流するまでのsegment)から分岐する延髄傍正中動脈あるいは脳底動脈の閉塞による疾患。 ・両側性のこともある。 ・顔面を除く、対側の上下肢麻痺、感覚障害がおこる。 皮質脊髄路(錐体路...
脳神経系

多系統萎縮症(multiple system atrophy:MSA)

概要 ・多系統萎縮症(multiple system atrophy:MSA)は成年期(30歳以降、多くは40歳以降)に発症し、組織学的には神経細胞とオリゴデンドログリアに不溶化したαシヌクレインが蓄積し、進行性の細胞変性脱落を来す疾患であ...
脳神経系

失語症(定義、鑑別)

失語症の定義 ・大脳皮質言語野や基底核の障害により、言葉を読んだり聞いたりして理解することや、話したり書いたりして表出することができなくなる状態 鑑別 全く会話ができない→無言症 ↓ 発話ができる ↓ 流暢か否か、話している内容が理解できる...
救急

脳卒中急性期の血圧管理(ガイドライン2021)

脳卒中治療ガイドライン2021 発行日 2021年7月15日 ● 編集 一般社団法人日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会 ● 発行 株式会社協和企画 ● 定価 8,800円(本体8,000円+税10%) 脳梗塞急性期 ・脳梗塞急性期の高...
脳神経系

REM睡眠行動異常

・REM睡眠中にもかかわらず骨格筋が動き、夢の内容に合わせた寝言や体動を特徴とする障害 ・REM睡眠が主体となる睡眠の後半に集中して起こるため、明け方により多く見られる ・主に男性にみられる(男女比9:1) ・パーキンソン病、多系統萎縮症、...
脳神経系

低髄液圧症候群

原因 ・外傷、スポーツ ・出産 症状 ・平均年齢38歳、女性に多い ・起立時に増悪し、臥位で改善する頭痛 ・悪心、嘔吐 ・疲労感 ・髄膜刺激症状(後頭部通痛、項部硬直) ・視覚障害、羞明 検査 1)頭部MRI(矢状断) ・硬膜肥厚 頭蓋内が...
脳神経系

非痙攣性てんかん重積状態(non-convulsive status epileptics:NCSE)

概念 ・痙攣は目に見えないが、実際にはてんかん発作が起きている状態 ・持続脳波検査が診断に有用だが、実施できる施設は限られる →臨床所見から疑われれば、診断的治療を行う。 臨床所見 ・てんかんの既往がある、または高齢者 ・てんかん後や脳血管...
診察・検査

振戦

振戦の定義 相補的に機能する拮抗筋同士の律動的かつ振動性の不随意運動。典型的には手,頭部,顔面,声帯,体幹,または下肢に生じる。 診断は臨床的に行う。 治療法は原因と病型によって異なるが,具体的には誘因の回避(生理的振戦),プロプラノロール...
診察・検査

共同偏視の向き

共同偏視の向き ① テント上の麻痺性病変では病側 ② テント上の刺激性病変では健側 ③ 橋の障害ではテント上と逆パターン(健側) medicina(メディチーナ) 2019年 増刊号 特集 一人でも慌てない! 「こんなときどうする?」の処方...
救急

頭部外傷における頭部CT撮影の診断基準

原則 ・抗血栓薬(抗血小板薬、抗凝固薬)内服中の場合は原則として撮影が推奨される 成人における臨床予測ルール カナダ頭部CTルール 適応: 受傷後24時間以内に受診したGCS13~15の頭部外傷で、意識消失、明確な健忘、もしくは見当識障害を...
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