感染 セフェム系抗菌薬の基礎 ペニシリン系とセフェム系の違い ・ペニシリン系とセフェム系は、両者とも「β-ラクタム系抗生物質」に分類される。 ・作用部位はともに細胞壁にあるペニシリン結合タンパク質(PBP) ・両者の主な違いは、β-ラクタム環に付いている環の数による。ペ... 2021.01.12 2024.02.17 感染
感染 マクロライド系抗菌薬の基礎知識 特徴 ・エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジズロマイシンの3つ ・しかし、エリスロマイシンは半減期が短い、消化管吸収が悪い、下痢などの消化器症状の頻度が高いなどの問題が多く、使用頻度は少ない(びまん性汎細気管支炎、副鼻腔炎気管支症候群... 2019.04.24 2024.02.08 感染
感染 尿路感染症 「尿路感染症」に含まれる疾患 ・腎膿瘍 ・急性巣状細菌性腎炎(acute focal bacterial nephritis:AFBN) ・腎盂腎炎 ・膀胱炎 ・尿道炎 ・前立腺炎 ・精巣炎、精巣上体炎 原因菌 ・大腸菌が75~95%を占め... 2021.11.11 2024.01.14 感染泌尿器科
総合診療・家庭医療 抗菌薬投与期間に関する最近の知見 抗菌薬治療は従来より短期間でよい可能性が示唆 ・院内肺炎:7~8日 ・複雑性尿路感染症/腎盂腎炎:5~7日 ・グラム陰性桿菌による菌血症:7日 ・皮膚軟部組織感染症:5~6日 参考文献: J Hosp Med. 2018 May 1;13(... 2024.01.14 総合診療・家庭医療感染
感染 クロストリジオイデス・ディフィシル感染症(Clostridioides difficile infection;CDI) 疑うべき症状、所見 ・抗菌薬使用の経過で起こる下痢、腹痛、発熱が典型的である。このような場合は本症を考える。 ・典型的症状(1日3回以上の水様便、腹痛、右下腹部の圧痛(回盲部および上行結腸が侵されやすい)、発熱、原因不明の白血球増多など)が... 2022.02.21 2023.12.20 感染
消化器 大腸憩室、憩室炎 疫学 ・大腸憩室の保有率は日本人全体で約24%とされ、年齢とともに上昇する。 ・欧米人に比較して少ないとされる一方で、年々増加傾向ともいわれている ・食物繊維摂取の低下が関与すると考えられている ・本邦では、右側結腸(上行結腸〜肝彎曲)にで... 2022.10.15 2023.12.08 消化器感染
呼吸器 COVID-19(新型コロナウイルス)感染症:一般医の対応 参照ホームページ: 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第9.0版」(厚生労働省健康局) 「医療機関向け情報(治療ガイドライン、臨床研究など)」 検査について 検査の感度、特異度 ・PCR検査の感度は70%前後(強く... 2021.02.03 2023.11.29 呼吸器感染
診察・検査 伝染性単核球症(伝染性単核球症様症候) 概要 ・伝染性単核症(infectious mononucleosis)は、ヘルペスウイルスの一種であるEBウイルスなどに初感染することが原因で起こる、発熱、咽頭炎、リンパ節腫脹を主とする急性感染症。 ・思春期から若年青年層に好発し、大部分... 2020.01.10 2023.11.15 診察・検査感染
感染 手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD) 疾患 ・手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症。 本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(... 2019.07.17 2023.11.15 感染小児科
診察・検査 比較的徐脈 概念 通常、体温が上がると心拍数も上がる。 ・細菌感染症 → 1℃上昇で心拍数20回/分ずつ上昇 ・ウイルス性感染症 → 1℃上昇で心拍数10回/分ずつ上昇 比較的徐脈: 「39℃では110番」(39℃で110回/分以下の脈拍数では要... 2019.04.15 2023.11.03 診察・検査感染
人間ドック・健診 好中球減少症 参照:発熱性好中球減少症(febrile neutropenia: FN) 白血球減少症、好中球減少症の定義 白血球減少症 4000/μL以下 好中球減少症 1500/μL以下 ※好中球数=WBCカウント×(stab+seg) ※1000以... 2022.03.08 2023.10.05 人間ドック・健診感染血液
感染 赤痢アメーバ 疾患 ・汚染された水や食物による糞口感染症 ・寄生虫疾患の死亡原因では、マラリアにつぐ第2位 ・先進国では同性愛者間性交渉での糞口感染による報告が増えている。 ・血便を伴った慢性下痢を認める患者では、海外渡航歴がなくても赤痢アメーバを疑い、... 2022.02.21 2023.06.16 感染
消化器 A型肝炎 疾患 ・牡蠣などの経口感染がほとんどだが、性行為感染症(MSMにおける糞口感染や血液感染)もある ・4年サイクルで流行傾向がある ・慢性化はない ・診断はHA‐IgM抗体で行う ・ワクチン(エイムゲン®)がある 2023.06.08 2023.06.16 消化器感染
感染 腸チフス、パラチフス 疾患 ・腸チフス、パラチフスはそれぞれチフス菌(Salmonella enterica subsp. enterica serovar Typhi)、パラチフスA菌(Salmonella enterica subsp. enterica s... 2022.03.21 2023.05.17 感染
感染 SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome :重症熱性血小板減少症候群) 参考サイト 疾患 ・ブニヤウイルス科フレボウイルス属の「重症熱性血小板減少症候群ウイルス(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome virus:SFTSウイルス(SFTSV)」による感染症。 ・... 2020.07.29 2023.04.19 感染血液
循環器 感染性心内膜炎 疑う病歴 ・数か月前に遡っての歯科治療歴 ・弁膜疾患 ・先天性心疾患 ・人工弁 ・感染性心内膜炎の既往 ・中心静脈ライン ・血液透析 症状 ・発熱(不明熱の鑑別疾患) ・新規発症、あるいは増悪する心雑音 ・心不全症状(弁破壊、腱索断裂による... 2019.03.14 2023.04.11 循環器感染
呼吸器 ニューモシスチス肺炎 疾患 ・Pneumocystis jiroveciiを病原体とする ・細胞性免疫低下で発症する日和見感染症 ・AIDS、悪性リンパ腫や急性白血病などでリンパ球を減少させる治療中の患者、造血幹細胞移植を含む臓器移植後で免疫抑制薬使用中、膠原病... 2023.04.08 呼吸器感染
総合診療・家庭医療 A群β溶連菌感染症、咽頭炎 特徴 ・5~14歳に多い ・喉の片側が痛い ・咳、鼻汁は伴わない ・嚥下時痛 ・喉の全体が深紅色 ・白苔は少ない ・いちご舌:発症初期には白い苔が生えたようになり、その後赤いブツブツとなっていちごのように見える ・リンパ節腫脹は前頚部(↔伝... 2020.12.16 2023.02.08 総合診療・家庭医療感染耳鼻科小児科