感染

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感染

梅毒(身体所見、検査)

疾患 ・スピロヘータの一種であるTreponema pallidumによる全身感染症 ・潜伏期約3週間 ・他の性感染症の合併の可能性を考慮する(HIV、淋菌、クラミジア) ・最近はHIV合併例増えている ・HIV感染患者は神経梅毒に進行する...
感染

ニューキノロン系抗菌薬の基礎知識

総論 ・DNAジャイレース(トポイソメラーゼ)に作用して殺菌的に効果を発揮する ・第1世代のナリジクス酸を「オールドキノロン」(第1世代キノロン)とし、第2世代(シプロフロキサシン)以降をニューキノロンと称す。 ・世代が新しいほど、グラム陽...
感染

テトラサイクリン系抗菌薬

テトラサイクリン系の3薬剤 ・ドキシサイクリン(ビブラマイシン®):経口(bioavailability ほぼ100%) ・ミノサイクリン(ミノマイシン®):主に点滴 (※ 現在テトラサイクリンはほとんど使用しない) 特徴 ・ドキシサイクリ...
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感染

腸腰筋膿瘍

原因 ・椎体炎からの波及 ・尿路感染症からの波及 ・感染性心内膜炎からの血行性転移 治療 CTガイド下ドレナージ ・3cm以上の膿瘍で適応 抗菌薬 ・治療期間は膿瘍の消失または縮小の固定化まで。 ・通常4週間以上を要する。
感染

在宅、施設往診での抗菌薬

原則 ・グラム染色はすること ・できるだけ培養も取る ・エコー検査は実施すること(胆管炎、水腎症の検索) 経口薬 アモキシシリン(AMPC:サワシリン®) ・肺炎、皮膚軟部組織感染症 ・250㎎ 1日4回 アモキシシリン/クラブラン酸(オー...
感染

血液培養(セット数、時間間隔、コンタミネーションの判断)

原則 採取すべき状況 ・入院を要するような感染症の場合、血液培養は必須。 ・少なくとも静注抗菌薬開始前には採取すべき。 (ガイドライン) 採取法 ・原則として2セット採取 ・感染性心内膜炎を疑う場合など、できるだけ感度を上げたい場合は4セッ...
感染

破傷風(予防、治療)

破傷風 ・C.tetani感染症(嫌気性菌)を病原体とする人獣共通感染症の一つ。 ・病原菌が産生する神経毒による急性中毒である。 ・集団感染によるアウトブレイクは起きない。 ・日本では感染症法施行規則で5類感染症全数把握疾患に定められており...
感染

レジオネラ肺炎

疾患 ・Legionella pneumophilaが原因。 ・細胞内寄生菌(→細胞内活性が低いβラクタム系は無効) ・70種類以上の血清型があるが、1型が80% ・グラム陰性桿菌(ヒメネス染色) ・温泉や循環式浴槽、冷却塔水で増殖 ・汚染...
感染

帯状疱疹(所見、検査、治療、ワクチン)

疾患 ・水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)感染症 ・VZV=HHV-3(human herpes virusu) ・VZVは初感染で水痘を発症し、その後知覚神経節に潜伏する。加齢、ストレス、免疫抑制剤使用などにより免疫機能が低下した際にVZV...
救急

敗血症の定義(2016年改訂)、初期対応

敗血症の定義の改訂(2016年) ・敗血症の定義は2016年2月、ヨーロッパと米国の集中治療学会の合同委員会により改訂変更され、診断基準も新しいものになった。 ・従来まで「感染による全身性炎症反応症候群(Systemic Inflammat...
救急

日本紅斑熱

疾患 ・ダニ(マダニ)媒介によるリケッチア感染症(※ツツガムシ病もリケッチア感染症) ・紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsia japonica を起因病原体とし、野山に入りマダニに刺咬されることにより感染する。 ・媒介ダニは、キチ...
呼吸器

マイコプラズマ肺炎

特徴、症状 ・潜伏期1~4週 ・ヒト-ヒト感染を起こすため、社会曝露の多い小児や若年成人に多い。1歳以下、高齢者では稀 ・肺炎に特異的な下気道症状のみならず、咽頭痛、鼻汁、耳痛などの上気道症状(50%)、皮膚症状(25%)、消化器症状(軟便...
脳神経系

髄膜炎(身体所見、髄液検査、腰椎穿刺の適応判断、初期治療)

髄膜炎の3徴:「意識障害」「発熱」「頚部硬直」 「意識障害」 「発熱」 「頚部硬直」 ・上記のうち少なくとも1つ認めるのは99% → 3徴を全て認めなければ髄膜炎を除外できる可能性は高い 髄膜刺激症状 1.項部硬直(nuchal rigid...
感染

ペニシリン系抗菌薬の基礎

ペニシリン系抗菌薬とは? ・βラクタム系抗菌薬の一種 ・大きく以下4つのグループに分類する: ① ペニシリンG ② アミノペニシリン(アモキシシリン、アンピシリン) ③ ピペラシリン ④ βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン ① ペニシリンG...
診察・検査

結核(症状、検査)

疫学・感染経路 ・感染症法の2類感染症に分類される ・2019年の新たな届出数は14,460人(人口10万人あたり11.5人) ・20~40歳代が22.4%と若年層に多い ・結核患者からの咳、くしゃみ、唾液などの結核菌を含む飛沫核の吸入で空...
感染

肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌ワクチン 現在の肺炎球菌ワクチン ・「13価肺炎球菌結合型ワクチン」(PCV13: プレベナー13®)(→乳幼児) ・「15価肺炎球菌結合型ワクチン」(PCV15:バクニュバンス®)(→2024年4月から乳幼児定期接種) ・「23価...
消化器

急性下痢(感染性腸炎の鑑別と治療)

急性と慢性の違い ・下痢の期間が4週間未満のものを「急性下痢」、4週間以上を「慢性下痢」とする。 (2~4週間を「持続性」ということもある) ・急性下痢の原因は感染によるものが大半を占める ・4週間以上続く場合を「慢性下痢」とする。慢性下痢...
感染

セフェム系抗菌薬の基礎

ペニシリン系とセフェム系の違い ・ペニシリン系とセフェム系は、両者とも「β-ラクタム系抗生物質」に分類される。 ・作用部位はともに細胞壁にあるペニシリン結合タンパク質(PBP) ・両者の主な違いは、β-ラクタム環に付いている環の数による。ペ...
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