消化器

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消化器

HCV感染症(C型肝炎、DAA)

疾患・一本鎖RNAウイルス・我が国の総感染者は約190~230万人。うち通院中のキャリアは約100~150万人と推計されている・日本人ではゲノタイプ1b型が多いC型肝炎ウイルスの肝外病変C型肝炎ウイルスの肝外病変:・クリオグロブリン血症・慢...
消化器

自己免疫性胃炎

疾患自己免疫性胃炎とは:・自己免疫性胃炎は、抗胃壁細胞抗体や抗内因子抗体などの自己抗体が関与し、自己免疫機序により胃粘膜の萎縮を引き起こす疾患である。・典型例では、胃体部を中心とした萎縮性胃炎で、胃の出口付近の前庭部には萎縮を認めないか軽度...
エコー

胆嚢、胆管(急性胆嚢炎、胆管炎)のエコー所見

観察法・「右肋骨弓下走査(2方向)」と「右肋間走査」で観察・深吸気保持、左側臥位でも観察を①右季肋部斜操作・まず右肋骨弓に直行するように斜めにプローブを置き、スライドにて胆嚢全体(胆嚢長軸)を描出。(マーカーは尾側)・深吸気保持・総胆管は左...
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エコー

虫垂炎エコー

手技・コンベックスプローベ使用、その後リニアでも観察を。・右下腹部横断像、腸腰筋外側、腸骨の上のairによるアーチファクトを引いた構造物が上行結腸・さらに尾側にスライドし、右から回腸が入ってくるのを確認(回盲部)・さらに尾側にスライドすると...
診察・検査

ヘリコバクター・ピロリ感染症(検査、治療)

起因菌ヘリコバクター・ピロリ菌(Helicobacter pylori;H. pylori)・らせん状グラム陰性桿菌・数本の鞭毛を有する・強力なウレアーゼ活性を持ち、尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解することで周囲の胃酸を中和することで生息...
消化器

胃酸抑制薬

H2ブロッカー・早期に効果出現・長期投与では耐性化する・→屯用(胸やけ時んなど)での使用に適しているPPI(ランソプラゾール)・慢性下痢の副作用・NSAID使用時は併用必要P-CAB(タケキャブ)・強力だが高価・ピロリの1次除菌で使用・慢性...
総合診療・家庭医療

消化性潰瘍予防(NSAIDs、抗血栓薬使用者の予防)

NSAIDs・潰瘍の既往があれば、PPI併用が「必要」・潰瘍の既往がない場合はPPI併用を「推奨」(潰瘍既往がない場合のPPIの予防投与は保険適応外となっており、個々の症例に応じて検討が必要)・NSAIDはセレコキシブが推奨セレコキシブでは...
消化器

急性膵炎

ガイドライン急性膵炎診療ガイドライン 2021(第 5 版)3大原因・アルコール性(33.5%):40~50歳代の男性に多い・胆石(26.9%):60歳以上の女性に多い・特発性その他の原因・高TG血症:TGが局所的に膵リパーゼにより分解され...
人間ドック・健診

AST>30U/Lの診療の進め方

「奈良宣言2023」とは・最近はウイルス性肝疾患による死亡者は減少傾向であるが、一方で生活習慣病を基盤とする、いわゆる「脂肪肝」(非アルコール性脂肪肝炎(NASH)やアルコール性肝疾患)を基礎疾患とする肝疾患が年々増加している。・そのため2...
消化器

急性下痢(感染性腸炎の鑑別と治療)

急性と慢性の違い・下痢の期間が4週間未満のものを「急性下痢」、4週間以上を「慢性下痢」とする。(2~4週間を「持続性」ということもある)・急性下痢の原因は感染によるものが大半を占める・4週間以上続く場合を「慢性下痢」とする。慢性下痢の原因は...
救急

虫垂炎

症状・虫垂炎の症状出現順位は必ず『腹痛→嘔吐の順』(感度100%、特異度64%)(Abdominal Pain→Emesis(嘔吐))なので、AP(P)Eと記憶する)・腹痛の後の食欲低下・心窩部、臍周囲部痛から右下腹部への移動(感度 64%...
消化器

潰瘍性大腸炎

概要・潰瘍性大腸炎は、主として粘膜を侵し、びらんや潰瘍を形成する原因不明の大腸のびまん性非特異性炎症である。・医科学国際組織委員(CIOMS)では「主として粘膜と粘膜下層を侵す、大腸特に直腸の特発性、非特異炎症性疾患。30歳以下の成人に多い...
総合診療・家庭医療

便秘(生活指導、下剤の種類と使い分け)

ガイドライン便通異常症診療ガイドライン2023―慢性便秘症監修・著編者 日本消化管学会※ まずは薬剤性便秘の除外便秘を惹起しうる薬剤・鎮痛薬:NSAIDs、麻薬・抗コリン薬:鎮痙薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗パーキンソン病・降圧薬:カルシウム...
消化器

脂肪肝(アルコール性、非アルコール性)、NAFLD

脂肪肝(健診:C判定)・脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が蓄積した状態をいい、肝細胞の30%以上が中性脂肪で占められている状態を指す。・健診では受診者の20~30%で脂肪肝が指摘され年々、増加傾向にある。・一般には痛みを引き起こすことはないが、他...
救急

急性腹症(怖い腹痛、外科医コール適応基準、造影CT撮影基準)

『急性腹症』の定義急性腹症は、発症1週間以内の急性発症で手術などの迅速な対応が必要な腹部(胸部なども含む)疾患である。激痛を来す「こわい腹痛」1.血管が「詰まる」、「破れる」(これらは激痛を来すのに腹膜刺激症状が出ないことがある)・心筋梗塞...
総合診療・家庭医療

しぶり腹の鑑別疾患

診察の原則「しぶり腹(うんちしたい症候群)」を認識した時点で、骨盤腔内の大腸に接した炎症や出血性病態、消化管の悪性腫瘍を常に念頭に置き、直聴診を怠らないこと。鑑別疾患・腹部大動脈瘤切迫破裂・急性虫垂炎・大腸憩室炎・感染性大腸炎・直腸癌・炎症...
総合診療・家庭医療

栄養管理、経管栄養、経腸栄養

栄養の評価法栄養に関する代表的な身体計測・身長、体重(BMI)・腹囲・上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF)・上腕周囲長(AC)・上腕筋周囲長・上腕筋面積BMI・BMI<18.5で低体重、BMI≧25.0で肥満と診断・「12か月で5%以上の体重減少...
消化器

過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)

特徴・検査を行っても炎症や潰瘍といった器質的疾患が認められないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛とそれに関係する便通異常が慢性的または再発性に持続する機能性消化管疾患。・20 - 40歳代に多く、ストレスの多い先進国に多い病気であり、神経症、...
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