血液

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診察・検査

偽性血小板減少症

概念 ・末梢血血算の容器に入っている抗凝固薬のEDTA(ethylenediaminetetraacetic acid:エチレンジアミン四酢酸)存在下で血小板凝集が起こり、自動計数による血小板数測定が低値になるエラーのこと 対策 ・新鮮血塗...
人間ドック・健診

好中球減少症

参照:発熱性好中球減少症(febrile neutropenia: FN) 白血球減少症、好中球減少症の定義 白血球減少症 4000/μL以下 好中球減少症 1500/μL以下 ※好中球数=WBCカウント×(stab+seg) ※1000以...
血液

プロテインC、プロテインS欠乏症

プロテインCとプロテインS プロテインC ・プロテインCは、生理的に不可欠な血液凝固制御物質である(“C”の名称は、精製過程のイオン交換クロマトグラフィーにおける“分画C”に由来する)。 ・プロテインCは活性化し、活性化プロテインCとして作...
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総合診療・家庭医療

血管内リンパ腫(Intravascular lymphoma;IVL)、血管内悪性リンパ腫

疾患 ・節外性の非ホジキンリンパ腫の一種。 ・リンパ腫細胞が血管の管腔内で発育する疾患。通常はリンパ節腫脹や腫瘤形成を認めない ・大細胞型のB細胞リンパ腫細胞が起源。 ・毛細血管内腔にリンパ腫細胞が浸潤、増殖する。大血管を侵襲することは通常...
感染

SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome :重症熱性血小板減少症候群)

参考サイト 疾患 ・ブニヤウイルス科フレボウイルス属の「重症熱性血小板減少症候群ウイルス(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome virus:SFTSウイルス(SFTSV)」による感染症。 ・...
血液

菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎、亜急性壊死性リンパ節炎)

疾患 ・菊池病は1972年に九州大学病理学講座・菊池昌弘氏らにより報告された原因不明の急性~亜急性の経過で発症する良性の壊死性リンパ節炎である。 ・「組織球性壊死性リンパ節炎」や「亜急性壊死性リンパ節炎」とも呼ばれる ・不明熱の鑑別疾患の一...
診察・検査

好酸球増多、好酸球増多症候群(定義と原因疾患)

定義 好酸球絶対数1500/μL以上を少なくとも4週間以上空けた2定点で証明すること 原因 アレルギー疾患 寄生虫感染症(→便糞線虫培養) ウイルス感染症(→HIV) 自己免疫性疾患 骨髄増殖性疾患(→ビタミンB12、骨髄生検、遺伝子検査)...
血液

悪性リンパ腫

症状 3徴 『発熱』『盗汗(とうかん:寝汗)』『体重減少』を3徴とする リンパ節腫大 ・悪性リンパ腫の最も一般的な症状はリンパ節の腫大。 ・ホジキンリンパ腫では、頸部のリンパ節が腫れやすく、非ホジキンリンパ腫では、腋の下や足の付根のリンパ節...
循環器

動脈血栓と静脈血栓の違い

区別の必要性 ・同じ血栓症でも動脈血栓症と静脈血栓症では病態が異なり、治療も異なる。 そのため両者は区別する必要がある 動脈血栓症 ・血流が速い環境下における血栓症。 ・血流が速いと、血小板が活性化されやすいという現象がある。 ・血小板に対...
救急

ワルファリン(ワーファリン)中和法

ガイドライン「心房細動患者における抗凝固療法中の活動性出血への対応」に準拠した手順 参照: 日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン 『2020 年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン』 『心房細動患者における抗凝固療法中の活動...
血液

多発性骨髄腫

疾患 ・B型細胞の最終形態である形質細胞が腫瘍化した疾患 ・9割以上が50歳以上の高齢者で発症 ・骨髄中で異常な形質細胞が増殖するため正常な造血が抑制される。 ・腫瘍の産生する免疫グロブリンがモノクローナルに増殖し、M蛋白として検出される ...
救急

赤血球輸血

規格 ・1単位(全血200mL由来)=140mL 濃厚赤血球輸血適応 ・急性出血:Hb7g/dL以下で輸血開始。Hb6g/dL以下では輸血は必須 ※ 濃厚赤血球1単位でHbは40/体重(kg)上昇 →体重80Kgなら1単位で40/80=0....
救急

血小板輸血

適応 1)血小板数1万/μL未満(自然出血のリスクがあるため) 2)5万/μL未満で出血傾向がある場合、または侵襲的処置を行う予定がある場合 血小板製剤 ・1単位(200mL全血由来)=20mL ・企画は1、2、5、10、15、20単位あり...
血液

DIC(disseminated intravascular coagulation; DIC)

概念 ・重篤な基礎疾患によって引き起こされる広範かつ持続的な著しい凝固系活性化に伴い、細小血管内に微小血栓を多発する病態である。これにより多臓器に障害が生じる。 ・また同時に線溶系活性化も合併するが、基礎疾患によりその程度は異なる。 ・進行...
血液

急性前骨髄球性白血病(acute promyelocytic leukemia:APL)

疾患概念 ・急性前骨髄球性白血病(acute promyelocytic leukemia:APL)は急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)の一病型である。 ・骨髄および末梢血液において独特の細胞形態を有す...
感染

血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome;HPS)

疾患 ・網内系(骨髄、肝、脾、リンパ節)における血球貪食性の組織球増殖、複数系統の血球減少、発熱、肝障害、肝脾腫、血清フェリチン著増、DICで特徴づけられる疾患 ・特定の遺伝子異常、もしくは家族歴を有し、主に小児に認められる1次性HPSと、...
血液

鎌状赤血球症(Sickle cell disease:ヘモグロビンS症)

疾患 ・ヒトのヘモグロビンは、「αグロビン」と「βグロビン」と呼ばれるタンパク質がそれぞれ2つ、計4つがサブユニットとして合わさった構造をしています。 ・それぞれのサブユニットには、「ヘム」と呼ばれる、鉄を含む分子が結合しているため、ヘモグ...
総合診療・家庭医療

Castleman病

概要 ・1956年にBenjamin Castlemanにより報告された疾患 ・限局性あるいは多発性にリンパ節腫脹を来す良性のリンパ増殖性疾患 ・明らかな原因は不明。多中心性キャッスルマン病では特発性以外に、HHV-8感染との関連が示唆され...
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