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脳神経系

一過性全健忘(transient global amnesia)

疾患 ・一時的に記憶障害が起こる病気で、新たに記憶が構築されないこと(前向性)を特徴とする。 ・原因は不明 ・50〜70歳代の女性に多い(40歳未満で発生することはまれ) ・順行性健忘で、発症以前の記憶は保持されるため、名前や住所などの質問...
脳神経系

正常圧水頭症(症状、脳室拡大の指標)

三徴 認知機能障害 歩行障害 尿失禁 診察所見 Timed Up & Go Test(TUG) ・歩行機能障害の評価 FAB (frontal assessment battery) ・前頭葉機能評価 ・正常圧水頭症では低下する傾向がある ...
リハビリテーション

Timed Up & Go Test(TUG)

検査の意義 ・Timed Up & Go Test(TUG)は開眼片脚起立時間とともに「運動器不安定症」の指標となっている。 ・高齢者の運動機能検査の中でもTUGは信頼性が高く、下肢筋力、バランス,歩行能力、易転倒性といった日常生活機能との...
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総合診療・家庭医療

オトガイしびれ症候群(Numb chin syndrome:NCS)

疾患 ・NCSとは、オトガイ神経分布域(下顎、下口唇、歯肉)の感覚異常を特徴とする神経障害をきたす症候群である ・下歯槽神経障害による ・歯科的な原因が明らかでない時は乳癌や血液学的悪性腫瘍などのよる可能性が考えられるため、病因の検索が必要...
脳神経系

顔面神経障害(診察、鑑別)

顔面筋の診察 1)顔面上部(額のしわ寄せ) ・検者の指を注視してもらい、上にあげた指を頭を動かさずに追視してもらうと額に皺が寄る ・額の筋は両側支配であるため、末梢性ではしわ寄せができないが、中枢性では上部顔面の麻痺はなくしわ寄せができる ...
脳神経系

低随液圧症候群

疾患 ・スポーツや外傷、出産を契機として髄液の漏出が生じ、低随液圧となる疾患 ・慢性頭痛の原因として近年発見が増加している 症状 ・臥位で改善し、起立時に増悪する慢性頭痛 ・頭痛は立位により数分~数時間かけて増悪するが、一部で劇症型の頭痛を...
脳神経系

脳静脈洞血栓症

疑うべき所見 ・髄膜炎にしては熱はないが、頭痛が増悪傾向にある ・腰椎穿刺で細胞数は正常であるが、圧が高い ・頭部CTで脳が腫れている ・通常の血管支配領域を超えた梗塞範囲を来す脳梗塞や出血性梗塞、機序不明の梗塞の場合に鑑別に想起する ・若...
総合診療・家庭医療

Q.「僕は努力が出来ません。努力とは個性によって決まるものですか? それとも、単なる実力ですか?」

匿名希望さん 僕は努力が出来ません。 努力とは個性によって決まるものですか? それとも、単なる実力ですか? Dr.がわそ  Dr.がわそが勝手にお答えします! 志を立てて、努力することを怠ってはいけない A. よく、「才能は遺伝で決まるので...
感染

リウマチ熱

疾患 ・リウマチ熱は、A群レンサ球菌(Group A streptococcus:GAS)の上気道感染後、2~4週間で発症する急性の非化膿性炎症性疾患 ・発熱、多関節炎、心炎、皮下結節、輪状紅斑、舞踏運動などを引き起こす。 ・好発年齢は5歳...
救急

不整脈原性右室心筋症(arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy:ARVC)

疾患 ・不整脈原性右室心筋症(arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy:ARVC)は、病理学的に右室主体の心筋の脂肪浸潤と線維化を認め、右室の拡大と機能低下および右室起源の心室性不整脈を...
救急

心室性期外収縮、心室頻拍の治療

心室頻拍(VT)の定義 心室性期外収縮が3連発以上で、心拍数が100/分以上となる状態 症状が不安定→電気ショック 単形性:同期下カルディオバージョン:100J 不規則、多形性:非同期電気ショック150J 薬物治療 プロカインアミド ・20...
心電図

肥大型心筋症(hypertrophic cardiomyopathy:HCM)

疾患 ・約500人に1人の割合で認めるcommon diseaseである ・心筋構成蛋白であるサルコメアなどの遺伝子変異によって発症する ・約60%に家族歴がある ・突然死や心不全、若年発症の心房細動など心血管イベントを生じる。 ・心エコー...
心電図

左室肥大、右室肥大の心電図所見

左室肥大(LVH)の心電図所見 ・「左室肥大」とは、「左室高電位」所見のみでなく、加えて「QRS時間延長」かつ「ST-T変化」を伴う場合をいう。 左室高電位の定義(Sokolow-Lyon基準) 『SV1+V5~6のうち最も高いR波の合計≧...
総合診療・家庭医療

転移と逆転移(医療者-患者関係)

「転移」と「逆転移」とは ・「転移」とは、患者が生活史で得た様々な無意識的な反応を治療の場に持ち込むことであり、「逆転移」とは、患者の転移に対する治療者の無意識的な反応である。 転移 治療者に向けられる転移の性質は、陽性転移と呼ばれるものと...
総合診療・家庭医療

不定愁訴診療(サイコアウト)

原則 ・不定愁訴などで精神疾患を疑った場合、精神科コンサルト前に器質的疾患の除外が必要」である ・特に急性発症や非典型的な場合はしっかりと器質的疾患の除外が必要 ・薬剤性の除外 最低限行っておきたい検査 CRP ・CRPが陽性で、これが慢性...
血液

多発性骨髄腫

疾患 ・B型細胞の最終形態である形質細胞が腫瘍化した疾患 ・9割以上が50歳以上の高齢者で発症 ・骨髄中で異常な形質細胞が増殖するため正常な造血が抑制される。 ・腫瘍の産生する免疫グロブリンがモノクローナルに増殖し、M蛋白として検出される ...
総合診療・家庭医療

線維筋痛症(fibromyalgia:FM)

疾患 ・原因不明の全身の疼痛を主症状とする疾患。 ・身体の広範な部位の慢性疼痛とこわばりを主症状とし、解剖学的に明確な部位に圧痛を認める以外、他覚的ならびに一般臨床検査所見に異常がない。 ・脳のグリア細胞の活性化、脳帯状回の炎症等の関連が指...
総合診療・家庭医療

持続性知覚性姿勢誘発めまい(persistent postural-perceptual dizziness:PPPD)

疾患 ・「慢性めまい」の一つ(慢性めまいの約14%) ・めまいはその発症様式から前庭神経炎などの「急性めまい」、メニエール病や良性発作性頭位めまい症(BPPV)のような「発作性めまい」、症状が3か月以上持続する「慢性めまい」に分けられる。 ...
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