救急 発熱と高体温症の違い 発熱と高体温症の違い ・体温中枢で調節された体温上昇が発熱であるのに対し、気温の過度の上昇や鬱熱(服の着せ過ぎ、布団の掛け過ぎ、過剰な暖房)、脱水などにより、体温中枢とは関わりなく体温が上昇してしまう状態を高体温症とう。 この重症型が熱射病... 2024.05.22 救急総合診療・家庭医療
総合診療・家庭医療 「不明熱」に対する初期対応 不明熱の定義(1991年基準) ・体温38.3℃以上が複数回確認されている ・3週間以上継続している ・3回以上の外来か、3日以上の入院で原因が不明 推奨される初期対応・検査 1)初期対応 ・まずは薬剤熱の除外から 2) 詳細な病歴聴取 全... 2021.11.10 2024.05.22 総合診療・家庭医療
救急 セロトニン症候群 疾患 ・セロトニン作動性薬剤の過剰(SSRI、SNRIなど)によりセロトニンが増え、自律神経系、筋骨格系、中枢神経系に異常を来す急性疾患 ・薬剤投与または増量してから多くは24時間以内の急性発症する(↔悪性症候群は数日~数週の経過) セロト... 2020.11.20 2024.05.22 救急総合診療・家庭医療
脳神経系 アルコールの救急(低血糖、急性アルコール中毒、Wernicke脳症、アルコール性ケトアシドーシス、アルコール離脱) 救急外来での対応 ・外傷、事故の有無の確認 ・まずは頭蓋内損傷、脳卒中、急性心筋梗塞の除外 ・低血糖の除外(→ 血糖測定) ※大量飲酒によるエタノール代謝によって、NADH/NAD比が減少し、ピルビン酸→乳酸の反応が進み、肝臓での糖新生が阻... 2020.11.18 2024.05.21 脳神経系内分泌・代謝
総合診療・家庭医療 不眠、睡眠障害(問診、検査、睡眠衛生指導、薬物療法、出口戦略) 不眠症のタイプ(DSM-3、ICSD-3) ① 入眠困難 ② 中途覚醒/睡眠維持困難 ③ 早朝覚醒 不眠に関する問診 1.不眠の種類 「寝付きはいいですか?」 「途中で目が醒めますか?」 「朝早く目が醒めて、その後眠れないことはありますか?... 2020.12.05 2024.05.18 総合診療・家庭医療精神科
総合診療・家庭医療 感度、特異度、尤度比、的中率(違い、特徴と使い分け) 感度、特異度 感度 ・疾患を持った人のうち、検査で陽性の人の割合 ・感度が高い →偽陰性が少ない →陰性なら本当に陰性 (除外できる:SnOUT;sensitivity negative rule out) 特異度 ・疾患を持たない人のうち... 2019.09.25 2024.05.15 総合診療・家庭医療診察・検査
皮膚科 中毒疹(toxicoderma) 中毒疹 ・中毒疹は、原因不明の全身に皮疹が出現する皮膚疾患の総称。 ・「erythema multiforme(多形紅斑)」や「maculopapular exanthema(斑状丘疹状発疹)」とも言う ・多くがウイルス感染の一つの症状とし... 2024.05.10 皮膚科
DM 妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus:GDM) 概念 ・「妊娠中に初めて発見、または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常」で、妊娠中の明らかな糖尿病および糖尿病合併妊娠は含めない。 ・胎盤から産生される種々のインスリン拮抗ホルモンにより、インスリン抵抗状態になることが原因。 ・産後、イ... 2023.03.17 2024.05.09 DM産婦人科
内分泌・代謝 甲状腺機能亢進症、甲状腺中毒症、甲状腺クリーゼ 「甲状腺中毒症」とは? ・「甲状腺中毒症」とは、血中の甲状腺ホルモンの働きが過剰になる状態を言う。 ・「甲状腺中毒症」の原因は、『甲状腺機能亢進症』(バセドウ病、機能性甲状腺結節、TSH産生(下垂体)腫瘍、妊娠性一過性甲状腺機能亢進症)など... 2021.11.09 2024.05.09 内分泌・代謝
労働衛生一般 体力・運動能力調査 体力・運動能力、運動習慣等調査 令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(スポーツ庁) 概要 ・筋持久力の指標である上体起こしは、男性で 60 ~ 64 歳にはピーク時の約6割まで低下する。 ・全身持久力の指標である20mシャトルラ... 2024.05.09 労働衛生一般
救急 頻拍、頻脈 頻拍の定義 通常≧100/分 Step 1:まずは洞性頻脈の除外を! ・12誘導心電図を確認 ・正常なP波(Ⅱ、Ⅲ、aVFで陽性)が確認でき、かつQRS波の幅が狭く(narrow QRS)、リズムが一定 ・通常洞性頻脈の脈拍数は「(220ー... 2019.11.23 2024.05.08 救急循環器
救急 消化管出血 全身状態の確認 ショックの診断基準(下記症状から総合的に判断) ・SBP<90mmHg ・HR>120 ・顔面蒼白、発汗、四肢冷感 ショックと判断した場合の初期対応 細胞外液急速輸液 ・アシドーシスを起こしにくい酢酸リンゲル(ヴィーンF®)... 2021.04.03 2024.05.08 救急消化器
総合診療・家庭医療 HPVワクチン HPV(human papillomavurus) ・ヒトにのみ感染する2本鎖DNAウイルス ・性交渉によって感染 ・多くは12か月以内にウイルスは消失する。 ・しかしそれ以上に感染が持続した場合に、数年の経過でがんを発症することがある ・... 2022.06.09 2024.05.08 総合診療・家庭医療小児科産婦人科
脳神経系 前庭神経炎 疾患 ・原因は不明だが、主にウイルス感染(単純ヘルペス(HSV-1)が多い)や虚血によって前庭神経が障害されることによって起こるとされる説が有力 ・めまいの発現の数日前に上気道感染症、あるいは感冒に罹患していることがある。前駆症状として上気... 2021.01.21 2024.05.06 脳神経系耳鼻科
救急 吐血(緊急上部消化管内視鏡の適応) 1.ABCとバイタルサイン確認 ・気管内挿管、外科的気道確保の準備 ・酸素投与の準備 ・ショックの有無の判断 ・ショックの場合は18G以上で2ルート末梢静脈路確保 2.緊急内視鏡の適応を考える 1)吐血が続いている場合 2)胃洗浄でいつまで... 2019.02.08 2024.05.02 救急消化器
産業医・労働衛生コンサルタント 労働安全衛生規則および有機溶剤中毒予防規則等の特別則改正 作業環境測定 ・特定化学物質の第一類物質または第二類物質を取り扱う作業場については、6か月以内ごとに1回、定期的に作業環境測定を実施しなければならない (特有うるさい石渡じん:6か月以内ごとに1回) ・記録の保存は3年間(ただし特別管理物質... 2022.11.29 2024.05.02 産業医・労働衛生コンサルタント
総合診療・家庭医療 ADL、IADL ADL(BADL) DEATH:できないと命に係わる(death)、と覚える D:dressing(着替え) E:eating(食事) A:ambulation(歩行、移動) T:toiletting(排泄) H:hygiene(入浴、整容... 2022.11.30 2024.05.01 総合診療・家庭医療リハビリテーション
緩和治療 経口、注射が不能な場合の緩和治療(アンペック座薬、フェントステープ) アンペック座薬による治療 アンペック坐薬(10㎎)定時+アンペック坐薬(10㎎)レスキュ― (坐薬屯用は2時間あけて、1日4~6回)で開始 ↓ その後フェントステープ定時+アンペック坐薬レスキュ―に変更可能 ※貼付剤が有効血中濃度に入るまで... 2019.03.08 2024.04.30 緩和治療