脳神経系 延髄外側症候群(Wallenberg症候群) 原因 ・椎骨動脈、後下小脳動脈(PICA)の閉塞 ・椎骨動脈、脳底動脈の解離 診断の注意点 ・椎骨動脈解離が原因の場合、若年者にも発症することがある ・MRI検査では急性期に病変が検出できないことが多い ・否定できない場合、歩いて帰宅できな... 2020.08.31 2024.03.26 脳神経系
脳神経系 ギラン・バレー症候群(Guillain-Barre Syndrome,;GBS) 疾患 ・明らかな原因は不明 ・上気道、腸管に由来する感染症、外科的処置、ワクチン接種などに伴って起こる自己免疫性の多発根神経炎。 ・約60%の症例で血清中に末梢神経細胞膜表面の構成成分である糖脂質(ガングリオシド)に対する抗体(抗ガングリオ... 2022.01.27 2024.03.26 脳神経系
診察・検査 大砲A波(canon A wave)と巨大A波(giant A wave) 大砲A波(Canon A wave) ・三尖弁が閉じた瞬間(収縮期の始まり)に右房が収縮する時に見られる頚静脈拍動 ・房室解離が原因 規則的:PSVT(160~) 不規則的:心室性期外収縮、完全房室ブロックなど 巨大A波(Giant A w... 2023.04.26 2024.03.21 診察・検査循環器
整形外科・外傷 褥瘡(評価、治療) NPUAP分類 (National Pressure Ulcer Advisory Panel:米国褥瘡諮問委員会) 参照: NPUAP分類 以下の6病期に分類 ・DTI疑い(深部組織損傷疑い) ・ステージⅠ(紅斑:消退しない発赤) ・ステ... 2019.03.05 2024.03.21 整形外科・外傷皮膚科
総合診療・家庭医療 抗コリン薬、抗コリン作用:副作用の多い薬 アセチルコリン作動性神経の作用 ・胃や気管支、膀胱などの平滑筋を収縮。 ・神経伝達物質としての作用 ・唾液分泌 「抗コリン作用」による症状 ・認知機能の悪化、せん妄 ※ドネペジル(商品名アリセプトなど)は、脳内のアセチルコリンを増やす認知症... 2020.10.28 2024.03.21 総合診療・家庭医療
救急 咽頭痛、咽頭炎の診察(5 killer sore throat(致死的咽頭痛)を含む) 診察の手順 ・本当に咽頭痛か? →「嚥下時痛」を伴えば、狭義の「咽頭痛」と診断できる →そうでない場合は、鑑別診断の方向性が異なってくる ・突然発症:心筋梗塞や大動脈解離も考慮 ・甲状腺に圧痛があれば、亜急性甲状腺炎 ・若い女性では高安病の... 2020.10.08 2024.03.19 救急耳鼻科小児科
診察・検査 PAD (Peripheral Artery Disease:末梢動脈疾患) 末梢動脈疾患ガイドライン 2022年改訂版 末梢動脈疾患ガイドライン 疾患概念 ・末梢動脈疾患(peripheral arterial disease、PAD)とは厳密には冠動脈以外の血管の閉塞性疾患のことであり、下肢の閉塞性動脈硬化症は下... 2019.08.22 2024.03.19 診察・検査循環器
総合診療・家庭医療 吃逆 参照: 診察 横隔膜周囲の病変の検索を行う 薬剤 クロルプロマジン(コントミン®、ウィンタミン®) ・第1選択 例)クロルプロマジン25~50㎎+生食100mL点滴静注 バクロフェン(リオレサール、ギャバロン) ・中枢性筋弛緩薬 ・5㎎錠 ... 2019.11.20 2024.03.15 総合診療・家庭医療
内分泌・代謝 亜鉛(特に亜鉛欠乏症について) 亜鉛について ・成人の体内には1~2g存在 ・亜鉛が欠乏すると、皮膚炎,口内炎,脱毛症,褥瘡(難治性),食欲低下,発育障害(小児で体重増加不良,低身長),性腺機能不全,易感染性,味覚障害,貧血,不妊症など、様々な症状を呈する ・褥瘡治療では... 2024.03.14 内分泌・代謝
手技 腰椎穿刺 術前頭部CTが必要な場合 下記の場合は、術前に頭部CTを確認すること ・意識障害がある場合 ・けいれん ・神経学的巣症状 ・乳頭浮腫 ・脳内腫瘤の既往 ・脳出血の既往 ・免疫抑制状態 穿刺法 参考:日経メディカルーEM Allianceの「... 2019.03.15 2024.03.14 手技
診察・検査 胸水穿刺、胸腔ドレーン留置 「胸膜痛」とは? ・吸気時に増悪する胸痛 ・胸水の有無を確認 →あれば穿刺 → エコーガイド下で胸水穿刺(1cm以上の幅があれば穿刺可能) 穿刺針、ドレーンのサイズ 胸腔穿刺 ・23~26G程度 (カテラン針などの長い針は不要) ・診断目的... 2019.02.27 2024.03.13 診察・検査呼吸器
救急 気管挿管 チューブサイズ ・ID(内径):男性 8.0 mm(7.5~8.5)、女性 7.5 mm (7.0~8.0)が標準 ・スタイレットを挿入して「ホッケースティック型」に形成する (視野が保たれるため。弓型では視野がブロックされてしまう) 挿... 2019.11.04 2024.03.13 救急
総合診療・家庭医療 健診で指摘された肝障害への対応 1) 本当に肝臓がプライマリであるかの判断 ・心疾患(心不全や心筋梗塞)でもAST、LDHが上昇する ・ALPは骨疾患でも上昇(造骨性マーカー:前立腺癌で上昇することがある) ・ベンゾジアゾピン系でγ-GTPが誘導され上昇する ・総ビリルビ... 2022.07.08 2024.03.13 総合診療・家庭医療消化器
人間ドック・健診 採血(手技と合併症) 採血による末梢神経障害 ・採血時または採血後に採血部位の近くに存在する神経の支配領域に疼痛、感覚異常、運動機能異常などの神経損傷による症状が出現するもの。 ・症状は数日の経過で消失する痛みやしびれから、数年に渡り持続する痛みやしびれ・運動障... 2023.10.15 2024.03.12 人間ドック・健診脳神経系緩和治療
膠原病 サルコイドーシス 概要 ・サルコイドーシスは原因不明の全身性炎症性疾患である。 ・40歳以下の成人、特に20歳代に好発するといわれていたが、近年では50~60歳代で診断される例も多くなってきている。 ・発病時の臨床症状が多彩で、その後の臨床経過が多様であるこ... 2023.10.18 2024.03.12 膠原病
産業医・労働衛生コンサルタント 有害業務管理 許容濃度と管理濃度 ① 許容濃度 ・日本産業衛生学会が勧告する ・1日8時間、週40時間程度の労働時間中に、肉体的に激しくない労働に従事する場合の曝露濃度の算術平均値がこの数値以下であれば、ほとんどすべての労働者に健康上の悪影響が見られない... 2022.08.01 2024.03.10 産業医・労働衛生コンサルタント
総合診療・家庭医療 2標本t検定と多重比較 2標本t検定 ・2つの独立した母集団があり、それぞれの母集団から抽出した標本の平均に差があるかどうかを検定することを「2標本t検定」といいます。 ・例えば、ある学校で行ったテストの点数が1組と2組とで差があるかどうかの検定や、被験者に対して... 2024.03.08 総合診療・家庭医療
循環器 白衣高血圧 概念 ・白衣高血圧とは、診察室では高血圧を示し、診察室外では正常域血圧を示す状態である。 ・診察室にての血圧が140/90 mmHg以上で、家庭血圧の平均が135/85 mmHg未満を認める場合には、白衣高血圧の診断となる。 ・また、24時... 2024.03.08 循環器