Dr.Gawaso,M.D.,Ph.D.

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診察・検査

胸水穿刺、胸腔ドレーン留置

「胸膜痛」とは?・吸気時に増悪する胸痛・胸水の有無を確認→あれば穿刺→ エコーガイド下で胸水穿刺(1cm以上の幅があれば穿刺可能)穿刺針、ドレーンのサイズ胸腔穿刺・23~26G程度(カテラン針などの長い針は不要)・診断目的穿刺:21G、治療...
救急

気管挿管

チューブサイズ・ID(内径):男性 8.0 mm(7.5~8.5)、女性 7.5 mm (7.0~8.0)が標準・スタイレットを挿入して「ホッケースティック型」に形成する (視野が保たれるため。弓型では視野がブロックされてしまう)挿入深度・...
総合診療・家庭医療

健診で指摘された肝障害への対応

1) 本当に肝臓がプライマリであるかの判断・心疾患(心不全や心筋梗塞)でもAST、LDHが上昇する・ALPは骨疾患でも上昇(造骨性マーカー:前立腺癌で上昇することがある)・ベンゾジアゾピン系でγ-GTPが誘導され上昇する・総ビリルビンは溶血...
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人間ドック・健診

採血(手技と合併症)

採血による末梢神経障害・採血時または採血後に採血部位の近くに存在する神経の支配領域に疼痛、感覚異常、運動機能異常などの神経損傷による症状が出現するもの。・症状は数日の経過で消失する痛みやしびれから、数年に渡り持続する痛みやしびれ・運動障害ま...
膠原病

サルコイドーシス

概要・サルコイドーシスは原因不明の全身性炎症性疾患である。・40歳以下の成人、特に20歳代に好発するといわれていたが、近年では50~60歳代で診断される例も多くなってきている。・発病時の臨床症状が多彩で、その後の臨床経過が多様であることが特...
産業医・労働衛生コンサルタント

有害業務管理

許容濃度と管理濃度① 許容濃度・日本産業衛生学会が勧告する・1日8時間、週40時間程度の労働時間中に、肉体的に激しくない労働に従事する場合の曝露濃度の算術平均値がこの数値以下であれば、ほとんどすべての労働者に健康上の悪影響が見られないと判断...
総合診療・家庭医療

2標本t検定と多重比較

2標本t検定・2つの独立した母集団があり、それぞれの母集団から抽出した標本の平均に差があるかどうかを検定することを「2標本t検定」といいます。・例えば、ある学校で行ったテストの点数が1組と2組とで差があるかどうかの検定や、被験者に対してある...
血液

正球性貧血(80≦MCV≦100)

⓵ 慢性疾患に伴う貧血(anemia of chronic disease:ACD)※ 正球性貧血だが、経過が長いと小球性になる疾患・感染症、慢性炎症性疾患、悪性腫瘍が原因で起こる貧血・複合的な要因(鉄利用障害、造血抑制、エリスロポイエチン...
感染

ペニシリン系抗菌薬の基礎

ペニシリン系抗菌薬とは?・βラクタム系抗菌薬の一種・大きく以下4つのグループに分類する:① ペニシリンG② アミノペニシリン(アモキシシリン、アンピシリン)③ ピペラシリン④ βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン① ペニシリンG(PCG)・黄...
診察・検査

褐色細胞腫(検査、治療)

参照:褐色細胞腫・パラガングリオーマ診療ガイドライン2018疾患・副腎髄質細胞や交感神経節細胞などクロム親和性細胞から発生する腫瘍で、カテコラミンを多量に産生、分泌することにより、高血圧や代謝亢進をきたす疾患。・主に副腎髄質から発生するが、...
内分泌・代謝

Addison病

疾患・アジソン病は、副腎に病変が原発する慢性副腎皮質機能低下症の病態である。・副腎皮質が通常、後天的に炎症、腫瘍、自己免疫、出血などによって、90%以上破壊されると起こり、副腎結核と自己免疫機序(特発性副腎萎縮)が大部分を占める。・狭義には...
総合診療・家庭医療

輸液(補液、点滴)の基礎知識

輸液の分類(晶質液と膠質液)1)晶質液(crystalloid)・細胞外液を自由に拡散できる小さな分子からなる電解質液のこと・蒸留水と電解質、糖、乳酸などを混ぜてつくられた輸液製剤・生食、3号液など2)膠質液(colloid)・分子が大きく...
循環器

アルブミン輸血

アルブミン製剤の使用目的1.血漿膠質浸透圧を維持することによって、循環血漿量を確保する。2.組織間液を血管内に移行させることによって治療抵抗性の重度の浮腫を治療。製剤の種類等張:5%アルブミン製剤 、加熱人血漿たん白(PPF)高張:20%,...
人間ドック・健診

健診での診察、問診(W方式)

1.午前診察問診「おはようございます。○○様ですか?」「今日は体調はお変わりないですか?」「今治療中のご病気はありませか?」診察胸部聴診:心音のみで可「心臓の聴診をさせて頂きます」「(女性の場合)シャツの上からで結構です」・心尖部から、4L...
DM

糖尿病網膜症

疾患・糖尿病コントロール不良例の発症5~10年で起こることが多い・糖尿病網膜症存在下では、急激な血糖改善はかえって網膜症の進行を推し進めてしまう。そのため「緩やかな血糖コントロール(HbA1cで月0.5~1%程度)」が網膜症の病勢コントロー...
脳神経系

糖尿病性神経障害(糖尿病性ニューロパチー)

特徴・糖尿病患者の30~40%に発症・神経線維の変性、脱落は軸索の長さに依存するため、両下肢遠位(足趾、足底)から発症し、その後かなり進行した後に両手に発症する。・左右対称性(靴下・手袋型)・感覚障害優位(↔運動神経障害優位、筋萎縮では慢性...
リハビリテーション

肘部管症候群(Cubital tunnel syndrome)

疾患・絞扼性神経障害では手根管症候群に次いで多い背景因子として、変形性肘関節症、小児期の骨折に起因する外反肘、内反肘変形、ガングリオンなどの占拠性病変、関節リウマチ、スポーツ障害など・危険因子:高齢、男性、喫煙、糖尿病など肘部管とは・肘部管...
脳神経系

手根管症候群

疾患・絞扼性神経障害の中で最多・40歳以上で多い・男女比:1:2(女性に多い)・両側性が多い・原因の特定できない特発性と、原因のある2次性に分類される・多くは特発性で、中年女性に多いが、特に両側性では2次性を考える・危険因子:女性、手の酷使...
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