Dr.Gawaso,M.D.,Ph.D.

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消化器

直腸粘膜脱症候群(Mucosal Prolapse Syndrome:MPS)

疾患・直腸粘膜脱症候群は慢性的な「排便時のいきみ」がきっかけとなり、顕在ないしは潜在的粘膜脱出による直腸粘膜の形態変化を引き起こす疾患です。・内視鏡的に潰瘍型(53%)、平坦型(14%)、隆起型(33%)に分類され、病理学的には粘膜組織の繊...
総合診療・家庭医療

MUS(medically unexplained symptoms):診察、鑑別疾患

定義・「医学的に説明困難な身体症状」で、「何らかの身体疾患が存在するかと思わせる症状が認められるが、適切な診察や検査を行っても、その原因となる疾患が見出せない病像」・訴えが多様で、医学的に説明が困難・MUSの中に「機能性身体症候群(FFS)...
手技

ステロイドの基本(使用法、ステロイドカバー)

ステロイドの種類(糖質コルチコイド作用の力価)・ヒドロコルチゾン(ソル・コーテフ)は生理的に分泌される内因性ステロイドで、最もミネラルコルチコイド作用が強い(ストレスがない状態での成人のヒドロコルチゾン分泌量は10㎎/日)→副腎不全における...
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皮膚科

皮膚掻痒症、掻き壊し

外用ステロイド+ヒルドイドソフト軟膏の等量混合が基本・マイザー(ベリーストロング)・アンテベート(ベリーストロング)・アルメタ(マイルド)内服エバスチン(エバステル®):当院採用第1選択・第2世代・眠気中等度、効果中等度・高齢者に使用可能・...
感染

クロストリジオイデス・ディフィシル感染症(Clostridioides difficile infection;CDI)

疑うべき症状、所見・抗菌薬使用の経過で起こる下痢、腹痛、発熱が典型的である。このような場合は本症を考える。・典型的症状(1日3回以上の水様便、腹痛、右下腹部の圧痛(回盲部および上行結腸が侵されやすい)、発熱、原因不明の白血球増多など)がある...
人間ドック・健診

血清アミラーゼ検査

アミラーゼについて・アミラーゼはデンプンを分解しグルコース、マルトースやオリゴ糖を生成する酵素の総称である。・主に膵臓と唾液腺より分泌され、膵臓から最も多量に分泌されるので膵障害を調べるための代表的な検査となっている・アミラーゼの由来臓器と...
救急

スポーツによる頭部外傷、障害

注意すべき疾患① 急性硬膜下血腫・死亡率50%の最悪の合併症・架橋静脈(橋静脈)の切断が原因・受傷直後は「意識清明期」が存在する②頭蓋骨骨折③ 急性硬膜外血腫④ 脳震盪頭部外傷のred flags下記がある場合は病院搬送・頭痛・悪心、嘔吐・...
循環器

負荷心電図(マスター、トレッドミル、Bruce法)

運動負荷試験1)マスター二段階試験<検査内容>・Master博士が考案した負荷心電図法・高さ 23cmの二段の凸型階段を用い、性別、年齢、体重より算出された回数をステップ音にあわせて一定速度で一定期間昇り降りしてもらい、 昇降前と後の心電図...
総合診療・家庭医療

運動負荷試験、運動強度

運動負荷試験の禁忌参考:心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(2012年改訂版)絶対禁忌1.2日以内の急性心筋梗塞2.内科治療により安定していない不安定狭心症3.自覚症状または血行動態異常の原因となるコントロール不良の不...
診察・検査

FDG PET

FDG PET/CT検査・PET(ペット)とは、がんの検査方法の1つで、Positron Emission Tomography「陽電子放射断層撮影」の略語です。・がん細胞は正常細胞の3~8倍のブドウ糖を消費します。この性質を利用した検査が...
人間ドック・健診

肝血管腫

疾患・肝臓内の毛細血管が増殖して絡み合ってできた腫瘍状の塊。良性腫瘍のひとつ。・スポンジのような構造で血液を多く含有している。・原因は不明。先天的な要素が強いとされている。症状・肝血管腫は自覚症状がないことがほとんどなので、健康診断・人間ド...
脳神経系

むずむず脚症候群、レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)

疾患・夕方~夜間にかけて下肢を中心に異常感覚を訴える疾患・間脳の背後側視床下部に存在するA11細胞群におけるドパミン活動低下が、抑制性投射系の機能不全をもたらし、その結果、脚の筋肉からの筋求心路を介した体性感覚入力が増大することが原因と考え...
診察・検査

腹水(原因、検査、治療)

腹水の原因下記を念頭に置いて問診と検査を行う① 肝硬変(81%)② がん(10%)③ 心不全(3%)④ 結核(2%)⑤ 透析(1%)⑥ 膵疾患(1%)⑦ その他(2%)検査項目ルーチン検査項目:・白血球(分画)・生化学(総蛋白、アルブミン(...
総合診療・家庭医療

臨床倫理(4分割法、)

臨床倫理とは「日常診療の場において、医療を受ける患者、患者の関係者、医療者間の立場や考えの違いから生じる様々な問題に気付き、分析して、それぞれの価値観を尊重しながら、関係する者が納得できる最善の解決策を模索していくこと」(白浜雅司先生)臨床...
総合診療・家庭医療

ケアの継続性(continuity of care)

定義・「ケアの継続性」とは、患者やその家族との間にケアチームやチーム内のメンバーと継続的な関係を築き、療養場所が外来、入院、自宅、施設などを移動する際にもスムーズに調整される臨床ケアをいう。継続的なケアを実践するために意識すべき要素① 情報...
緩和治療

トータルペイン(全人的苦痛)

トータルペイン(全人的苦痛)①「身体的苦痛」・がんそのものやがんの治療によって生じる副作用などの苦痛・痛み、吐き気、便秘、全身倦怠感、呼吸困難など②「精神的苦痛」・気持ちが落ち込んでしまったり不安を感じてしまったりといった苦痛・不安、苛立ち...
内分泌・代謝

更年期障害

更年期障害とは(参照:)・基本的に「除外診断」である病態・閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」という。・「閉経」とは、卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいう。・45歳以降で、1年間月経がなけ...
小児科

小児の気管支喘息

長期管理の重症度:長期管理に関しては、治療前の臨床症状に基づく小児気管支喘息の重症度分類によりまず重症度を判定する。小児気管支喘息の重症度分類・間欠型:軽い症状が年に数回生じる程度で、呼吸が苦しくなっても薬で治り、短期間で症状が改善し、持続...
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