脳神経系

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脳神経系

微小脳出血(cerebral microbleeding)、無症候性微小脳出血

疾患概念 ・高齢、高血圧、糖尿病、大脳白質病変、脳卒中の既往、抗血栓薬内服があると出現頻度が高まる ・脳出血の極めて強い危険因子であり、また脳梗塞の危険因子でもある ・大脳基底核の微小脳出血は年齢、血圧と、皮質や皮質下の微小脳出血はアミロイ...
診察・検査

認知症の早期発見、初診時検査(治療可能な認知症)

認知症診療の原則 ・アルツハイマー型認知症は、他の認知症の原因となる疾患の鑑別をして、どの疾患でもない場合に診断されることを認識しておくこと(除外診断である) 認知症スクリーニング:Mini-Cog Mini-Cog ・「3語の即時再生」「...
脳神経系

前頭側頭葉変性症

前頭側頭型変性症の3つの病型 ① 前頭側頭型認知症 特徴 ・比較的若年(50~60歳代) ・比較的早い認知症悪化経過 ・異常行動が目立つ 症状 ・感情の麻痺(人に共感できない) ・脱抑制(犯罪行為を簡単に繰り返す、易怒性) ・常同行動(同じ...
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脳神経系

Lewy小体型認知症(レビー小体型認知症)(dementia with Lewy bodies; DLB)

疾患 ・αシヌクレインの神経細胞内への異常蓄積を主病変とし、レビー小体と呼ばれる封入体を形成、疾患の進行とともにレビー小体の分布も広がる ・中枢神経系以外に心臓や末梢交感神経節、消化管などの内臓自律神経系にも広がる ・Lewy小体型認知症は...
総合診療・家庭医療

前皮神経絞扼症候群(anterior cutaneous nerve entrapment syndrme:ACNES)

病態生理 ・腹直筋を貫く下部肋間神経(Th7~12)の皮膚終末枝が、何らかの原因により巻き込まれて絞扼することで、腹部に限局的な痛みを生じる疾患。 疫学 ・一般人口における発生率は1/1800人 ・20~30歳の若年女性に多いが、幅広い年齢...
診察・検査

MMT (Manual Muscle Test)

新・徒手筋力検査法第10版 新・徒手筋力検査法 原著第10版 2020/3/21 Dale Avers (著), Marybeth Brown (著), 津山 直一 (翻訳), 中村 耕三 (翻訳) 評価 5 Normal :強い抵抗を加え...
診察・検査

感覚診察

脊髄内神経経路 表在感覚検査 デルマトーム 触覚 ・捻じったティッシュペーパーで皮膚表面を軽く触れる 温度覚 ※痛覚と同じ経路を通り、また痛覚の方が鋭敏であること、温水と冷水を用意することに手間がかかるため、痛覚の検査のみ行うことが多い。 ...
診察・検査

小脳症状、失調症状の身体所見

小脳の機能 ・小脳はあらゆる運動に関して個々の筋同士の協調性を調節している。 小脳症状の種類 四肢の失調 (ataxia) ・微細な運動の障害。特に一側性、上肢末端部に強く現れる。 >>FN test, KH test 体幹失調(歩行障害)...
脳神経系

しびれの診察

発症様式、しびれの種類、分布、臨床状況の確認 1)真の感覚障害か、運動障害か ・運動障害を「しびれ」と表現していないか確認する ・pure motor  neuropathy →筋萎縮性側索硬化症、多巣性運動ニューロパチー(脱髄所見) 2)...
脳神経系

手口感覚症候群(Cheiro-oral syndrome)

・視床のVPL核(後外側腹側核)は外側から体幹→下肢→上肢の感覚線維が走る ・VPM核(後内側腹側核)は外側から顔面→口→舌の感覚線維が走る ・VPLとVPMの境界付近で障害されると、対側の手と口周囲に感覚障害をきたす ・責任血管:後大脳動...
救急

ワルファリン(ワーファリン)中和法

ガイドライン「心房細動患者における抗凝固療法中の活動性出血への対応」に準拠した手順 参照: 日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン 『2020 年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン』 『心房細動患者における抗凝固療法中の活動...
脳神経系

熱性けいれん(熱性痙攣)

特徴(定義) 熱性けいれん診療ガイドライン2015( 日本小児神経学会) 「主に生後6~60か月までの乳幼児に起こる、通常は38℃以上の発熱に伴う発作性疾患(けいれん性、非けいれん性を含む)で、髄膜炎などの中枢神経感染症、代謝異常、その他の...
脳神経系

動眼神経麻痺(第Ⅲ脳神経)

動眼神経(第Ⅲ脳神経) ・第Ⅲ脳神経(→「脳神経の覚え方」) ・眼球を動かす4つの外眼筋(上直筋、下直筋、内直筋、下斜筋)、眼瞼を開閉する上眼瞼挙筋、瞳孔を縮める瞳孔括約筋などを支配。 ・中脳に動眼神経核がある。 動眼神経麻痺の症状 ・複視...
脳神経系

一過性全健忘(transient global amnesia)

疾患 ・一時的に記憶障害が起こる病気で、新たに記憶が構築されないこと(前向性)を特徴とする。 ・原因は不明 ・50〜70歳代の女性に多い(40歳未満で発生することはまれ) ・順行性健忘で、発症以前の記憶は保持されるため、名前や住所などの質問...
脳神経系

正常圧水頭症(症状、脳室拡大の指標)

三徴 認知機能障害 歩行障害 尿失禁 診察所見 Timed Up & Go Test(TUG) ・歩行機能障害の評価 FAB (frontal assessment battery) ・前頭葉機能評価 ・正常圧水頭症では低下する傾向がある ...
総合診療・家庭医療

オトガイしびれ症候群(Numb chin syndrome:NCS)

疾患 ・NCSとは、オトガイ神経分布域(下顎、下口唇、歯肉)の感覚異常を特徴とする神経障害をきたす症候群である ・下歯槽神経障害による ・歯科的な原因が明らかでない時は乳癌や血液学的悪性腫瘍などのよる可能性が考えられるため、病因の検索が必要...
脳神経系

顔面神経障害(診察、鑑別)

顔面筋の診察 1)顔面上部(額のしわ寄せ) ・検者の指を注視してもらい、上にあげた指を頭を動かさずに追視してもらうと額に皺が寄る ・額の筋は両側支配であるため、末梢性ではしわ寄せができないが、中枢性では上部顔面の麻痺はなくしわ寄せができる ...
脳神経系

低随液圧症候群

疾患 ・スポーツや外傷、出産を契機として髄液の漏出が生じ、低随液圧となる疾患 ・慢性頭痛の原因として近年発見が増加している 症状 ・臥位で改善し、起立時に増悪する慢性頭痛 ・頭痛は立位により数分~数時間かけて増悪するが、一部で劇症型の頭痛を...
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