循環器

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心電図

たこつぼ型心筋症(Takotsubo(ampulla) cardiomyopathy)

概要 ・急性心筋梗塞に類似した胸痛と心電図変化を有しながら、それに伴う左心室の壁運動異常が一つの冠動脈支配領域を越えて広く存在し、かつ冠動脈には有意狭窄を認めないのが特徴 ・精神的、身体的ストレスを契機に発症するため、カテコールアミンや自律...
救急

起立性低血圧

診断基準(日本循環器学会.:失神の診断・治療ガイドライン(2012年改訂版)) 立位後3分以内に、 ① 収縮期血圧が20mmHg以上低下、または、 ② 収縮期血圧の絶対値が90mmHg未満に低下、あるいは ③ 拡張期血圧が10mmHg以上低...
循環器

感染性心内膜炎

疑う病歴 ・数か月前に遡っての歯科治療歴 ・弁膜疾患 ・先天性心疾患 ・人工弁 ・感染性心内膜炎の既往 ・中心静脈ライン ・血液透析 症状 ・発熱(不明熱の鑑別疾患) ・新規発症、あるいは増悪する心雑音 ・心不全症状(弁破壊、腱索断裂による...
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救急

腎梗塞

症状 ・突発的な持続する側腹部痛、腹部全体痛 ・痛みが一定(↔尿管結石では疝痛) ・しばしば嘔気嘔吐を伴う ・時に発熱を認める ・尿管結石と誤診されることがある 原因 ・心房細動(20%) 腎梗塞患者の50%以上が心房細動を併存している ・...
循環器

動脈血栓と静脈血栓の違い

区別の必要性 ・同じ血栓症でも動脈血栓症と静脈血栓症では病態が異なり、治療も異なる。 そのため両者は区別する必要がある 動脈血栓症 ・血流が速い環境下における血栓症。 ・血流が速いと、血小板が活性化されやすいという現象がある。 ・血小板に対...
救急

深部静脈血栓症(所見、スコア)

DVTを疑う所見 ・限局性浮腫(片側下肢) ・急性発症(<72時間) ・腫脹>発赤、熱感(腫脹が発赤や熱感より目立つ) (↔蜂窩織炎では発赤や熱感が腫脹より目立つ) ・Pratt徴候 下肢挙上でも表在静脈が虚脱しない(感度29%、特異度85...
循環器

γ計算のコツ

1.体重は10㎏刻み(細かくても5㎏刻み) 2・投与する薬剤を何倍希釈にするかを決める 薬剤によって決まっている ・ドパミンは1/3倍希釈(3㎎/mL) ・ドブタミンは等倍(1㎎/mL) ・ニカルジピンも等倍(1㎎/mL) ・ノルアドレナリ...
循環器

カテコラミン製剤の使い分け

総論 ・3㎎/mⅬ製剤(カタボンHi、カコージンD0.3%、ドブポン0.3%)であれば、 体重50㎏の人で1ml/時=1γ ・敗血症性ショック、心原性ショックの第一選択は「ノルアドレナリン」(α1、β1) ・アナフィラキシーショックではβ2...
心電図

WPW症候群(Wolff-Parkinson-White syndrome)

疾患 ・早期脱分極症候群の一つ ・先天的に心臓の正常な電気の伝導路以外に副伝導路(Kent束)を介する心房と心室の間の伝導が存在するもの。 ・心電図で「デルタ波」という波形が特徴で、不整脈がなくても診断される事がある ・0.1~0.2%の頻...
心電図

異常Q波の定義

異常Q波の定義: 「幅1mm(0.04秒)以上で、深さがR波の1/4以上のQ波」 ※例外(正常): V1、Ⅲ、aVLで単独に認める場合は正常
救急

不整脈原性右室心筋症(arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy:ARVC)

疾患 ・不整脈原性右室心筋症(arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy:ARVC)は、病理学的に右室主体の心筋の脂肪浸潤と線維化を認め、右室の拡大と機能低下および右室起源の心室性不整脈を...
救急

心室性期外収縮、心室頻拍の治療

心室頻拍(VT)の定義 心室性期外収縮が3連発以上で、心拍数が100/分以上となる状態 症状が不安定→電気ショック 単形性:同期下カルディオバージョン:100J 不規則、多形性:非同期電気ショック150J 薬物治療 プロカインアミド ・20...
心電図

肥大型心筋症(hypertrophic cardiomyopathy:HCM)

疾患 ・約500人に1人の割合で認めるcommon diseaseである ・心筋構成蛋白であるサルコメアなどの遺伝子変異によって発症する ・約60%に家族歴がある ・突然死や心不全、若年発症の心房細動など心血管イベントを生じる。 ・心エコー...
心電図

左室肥大、右室肥大の心電図所見

左室肥大(LVH)の心電図所見 ・「左室肥大」とは、「左室高電位」所見のみでなく、加えて「QRS時間延長」かつ「ST-T変化」を伴う場合をいう。 左室高電位の定義(Sokolow-Lyon基準) 『SV1+V5~6のうち最も高いR波の合計≧...
診察・検査

起立性失神、前失神の鑑別起立試験(Schellong test、簡易tilt試験)

Schellong test ・仰臥位で5分間安静 ・「仰臥位時」「起立直後」「1分後」「3分後」に血圧測定 ・基本は立位だが、不可能な場合は座位(端座位で下肢を下した状態)でも可。 ↓ 【判定】 ・収縮期血圧が20㎜Hg以上の低下 ・収縮...
エコー

経胸壁心エコー評価

1.LVEF(左室駆出率) ・Teicholtz法(ティーショルズ法):簡易法 ・modified Simpson法:より正確 ・HFpEF(≧50%)、HFrEF(<40%)、HFmrEF(40%以上、50%未満)に分類 2.壁運動 範囲...
救急

脳卒中急性期の血圧管理(ガイドライン2021)

脳卒中治療ガイドライン2021 発行日 2021年7月15日 ● 編集 一般社団法人日本脳卒中学会 脳卒中ガイドライン委員会 ● 発行 株式会社協和企画 ● 定価 8,800円(本体8,000円+税10%) 脳梗塞急性期 ・脳梗塞急性期の高...
循環器

PCI後の抗血小板薬の使い方

1)まず、「日本版高出血リスク(HBR)」により、「出血のリスクあり」と「出血のリスクなし」に分ける 少なくとも主要項目1つ、あるいは副次項目を2つ満たした場合に高出血リスク(HBR)と定義する 高出血リスク(HBR)をふまえた PCI 施...
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