脳神経系

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脳神経系

むずむず脚症候群、レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)

疾患・夕方~夜間にかけて下肢を中心に異常感覚を訴える疾患・間脳の背後側視床下部に存在するA11細胞群におけるドパミン活動低下が、抑制性投射系の機能不全をもたらし、その結果、脚の筋肉からの筋求心路を介した体性感覚入力が増大することが原因と考え...
脳神経系

重症筋無力症

参照 概要・重症筋無力症(MG)は、神経筋接合部のシナプス後膜上の分子に対する臓器特異的自己免疫疾患で、筋力低下を主症状とする。・本疾患には胸腺腫や胸腺過形成などの胸腺異常が合併する。自己免疫の標的分子はニコチン性アセチルコリン受容体(AC...
脳神経系

延髄内側症候群(Dejerine 症候群)

・延髄正中部の障害(延髄傍正中症候群)・障害部位:皮質脊髄路(錐体路)→対側の顔面を除く上下肢麻痺内側毛帯→対側の半身の消化管、深部感覚障害舌下神経線維→同側の舌半側の麻痺・萎縮・対側の運動障害(顔面を除く)、対側の深部感覚障害と同側舌下神...
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脳神経系

脳卒中後てんかん

参考本邦での脳卒中後てんかんの診療実態に関する多施設アンケート調査結果疾患・てんかんの有病率は一般人口 1,000 人あたり 6.38 人,年間発症率は 10 万人あたり 61.44 人とされる・てんかんの発症率は乳幼児と高齢者に多く 、高...
脳神経系

前庭性片頭痛(Vestibular Migraine)

疾患・前庭性片頭痛(Vestibular migraine)とは、片頭痛に伴って生じるめまい、基本的には片頭痛の症状としてのめまいである。診断基準A.少なくとも5回の中等度から重度の前庭症状の発作が5分から72時間続くB.現 在 あ る い...
脳神経系

脳小血管病(cerebral small vessel disease:SVD)

概念・脳小血管病(cerebral small vessel disease:SVD)とは、脳微細血管劣化に伴う効率的な脳内微小循環・代謝・ネットワーク維持の困難な状態,及びそれらによる認知・身体機能低下状態を指す。・従来の大脳白質病変、B...
循環器

頚動脈狭窄、頚動脈エコー

頚動脈エコー検査・高周波リニアプローベを使用・仰臥位、軽度頚部後屈および非観察側へ30°程度回旋IMT(Intima Media Thicknes:内膜中膜複合体厚)正常値:1.0mm以下狭窄率・短軸像による「面積狭窄率」が径狭窄率よりも適...
脳神経系

微小脳出血(cerebral microbleeding)、無症候性微小脳出血

疾患概念・高齢、高血圧、糖尿病、大脳白質病変、脳卒中の既往、抗血栓薬内服があると出現頻度が高まる・脳出血の極めて強い危険因子であり、また脳梗塞の危険因子でもある・大脳基底核の微小脳出血は年齢、血圧と、皮質や皮質下の微小脳出血はアミロイドアン...
脳神経系

前頭側頭葉変性症

前頭側頭型変性症の3つの病型① 前頭側頭型認知症特徴・比較的若年(50~60歳代)・比較的早い認知症悪化経過・異常行動が目立つ症状・感情の麻痺(人に共感できない)・脱抑制(犯罪行為を簡単に繰り返す、易怒性)・常同行動(同じものを何度も食べる...
脳神経系

Lewy小体型認知症(レビー小体型認知症)(dementia with Lewy bodies; DLB)

疾患・αシヌクレインの神経細胞内への異常蓄積を主病変とし、レビー小体と呼ばれる封入体を形成、疾患の進行とともにレビー小体の分布も広がる・中枢神経系以外に心臓や末梢交感神経節、消化管などの内臓自律神経系にも広がる・Lewy小体型認知症は、初期...
総合診療・家庭医療

前皮神経絞扼症候群(anterior cutaneous nerve entrapment syndrme:ACNES)

病態生理・腹直筋を貫く下部肋間神経(Th7~12)の皮膚終末枝が、何らかの原因により巻き込まれて絞扼することで、腹部に限局的な痛みを生じる疾患。疫学・一般人口における発生率は1/1800人・20~30歳の若年女性に多いが、幅広い年齢層で発症...
診察・検査

MMT (Manual Muscle Test)

新・徒手筋力検査法第10版新・徒手筋力検査法 原著第10版 2020/3/21Dale Avers (著), Marybeth Brown (著), 津山 直一 (翻訳), 中村 耕三 (翻訳)評価5 Normal :強い抵抗を加えても、運...
診察・検査

感覚診察

脊髄内神経経路表在感覚検査デルマトーム触覚・捻じったティッシュペーパーで皮膚表面を軽く触れる温度覚※痛覚と同じ経路を通り、また痛覚の方が鋭敏であること、温水と冷水を用意することに手間がかかるため、痛覚の検査のみ行うことが多い。・温水(約40...
診察・検査

小脳症状、失調症状の身体所見

小脳の機能・小脳はあらゆる運動に関して個々の筋同士の協調性を調節している。小脳症状の種類四肢の失調 (ataxia)・微細な運動の障害。特に一側性、上肢末端部に強く現れる。 >>FN test, KH test体幹失調(歩行障害)・特に小脳...
脳神経系

しびれの診察

発症様式、しびれの種類、分布、臨床状況の確認1)真の感覚障害か、運動障害か・運動障害を「しびれ」と表現していないか確認する・pure motor  neuropathy→筋萎縮性側索硬化症、多巣性運動ニューロパチー(脱髄所見)2)突然発症か...
脳神経系

手口感覚症候群(Cheiro-oral syndrome)

・視床のVPL核(後外側腹側核)は外側から体幹→下肢→上肢の感覚線維が走る・VPM核(後内側腹側核)は外側から顔面→口→舌の感覚線維が走る・VPLとVPMの境界付近で障害されると、対側の手と口周囲に感覚障害をきたす・責任血管:後大脳動脈の分...
救急

ワルファリン(ワーファリン)中和法

ガイドライン「心房細動患者における抗凝固療法中の活動性出血への対応」に準拠した手順参照:日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン『2020 年改訂版 不整脈薬物治療ガイドライン』『心房細動患者における抗凝固療法中の活動性出血へ...
脳神経系

動眼神経麻痺(第Ⅲ脳神経)

動眼神経(第Ⅲ脳神経)・第Ⅲ脳神経(→「脳神経の覚え方」)・眼球を動かす4つの外眼筋(上直筋、下直筋、内直筋、下斜筋)、眼瞼を開閉する上眼瞼挙筋、瞳孔を縮める瞳孔括約筋などを支配。・中脳に動眼神経核がある。動眼神経麻痺の症状・複視が主症状で...
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