Dr.Gawaso,M.D.,Ph.D.

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救急

気管挿管

チューブサイズ ・ID(内径):男性 8.0 mm(7.5~8.5)、女性 7.5 mm (7.0~8.0)が標準 ・スタイレットを挿入して「ホッケースティック型」に形成する  (視野が保たれるため。弓型では視野がブロックされてしまう) 挿...
血液

M蛋白血症(単クローン性免疫グロブリン異常症 :monoclonal gammopathy)

M蛋白とは ・異常に増殖した 1 つのクローンの形質細胞あるいは B 細胞から産生分泌された均一な免疫グロブリンまたはその構成成分。 ・産生分泌されるM 蛋白の種類: 全分子: IgG,IgA,IgM,IgD,IgE 重鎖:γ 鎖,α 鎖,...
総合診療・家庭医療

健診で指摘された肝障害への対応

1) 本当に肝臓がプライマリであるかの判断 ・心疾患(心不全や心筋梗塞)でもAST、LDHが上昇する ・ALPは骨疾患でも上昇(造骨性マーカー:前立腺癌で上昇することがある) ・ベンゾジアゾピン系でγ-GTPが誘導され上昇する ・総ビリルビ...
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人間ドック・健診

採血(手技と合併症)

採血による末梢神経障害 ・採血時または採血後に採血部位の近くに存在する神経の支配領域に疼痛、感覚異常、運動機能異常などの神経損傷による症状が出現するもの。 ・症状は数日の経過で消失する痛みやしびれから、数年に渡り持続する痛みやしびれ・運動障...
膠原病

サルコイドーシス

概要 ・サルコイドーシスは原因不明の全身性炎症性疾患である。 ・40歳以下の成人、特に20歳代に好発するといわれていたが、近年では50~60歳代で診断される例も多くなってきている。 ・発病時の臨床症状が多彩で、その後の臨床経過が多様であるこ...
産業医・労働衛生コンサルタント

有害業務管理

許容濃度と管理濃度 ① 許容濃度 ・日本産業衛生学会が勧告する ・1日8時間、週40時間程度の労働時間中に、肉体的に激しくない労働に従事する場合の曝露濃度の算術平均値がこの数値以下であれば、ほとんどすべての労働者に健康上の悪影響が見られない...
総合診療・家庭医療

2標本t検定と多重比較

2標本t検定 ・2つの独立した母集団があり、それぞれの母集団から抽出した標本の平均に差があるかどうかを検定することを「2標本t検定」といいます。 ・例えば、ある学校で行ったテストの点数が1組と2組とで差があるかどうかの検定や、被験者に対して...
循環器

白衣高血圧

概念 ・白衣高血圧とは、診察室では高血圧を示し、診察室外では正常域血圧を示す状態である。 ・診察室にての血圧が140/90 mmHg以上で、家庭血圧の平均が135/85 mmHg未満を認める場合には、白衣高血圧の診断となる。 ・また、24時...
血液

発作性夜間ヘモグロビン尿症

疾患 造血幹細胞のPIGA遺伝子における後天性の突然変異によるクローン性の疾患である。PIGAはX染色体上に存在し,膜タンパク質のグリコシルホスファジルイノシトール(GPI)アンカーの形成に不可欠なタンパク質をコードする。PIGAの突然変異...
血液

正球性貧血(80≦MCV≦100)

⓵ 慢性疾患に伴う貧血(anemia of chronic disease:ACD) ※ 正球性貧血だが、経過が長いと小球性になる 疾患 ・感染症、慢性炎症性疾患、悪性腫瘍が原因で起こる貧血 ・複合的な要因(鉄利用障害、造血抑制、エリスロポ...
血液

小球性貧血(MCV<80 fL)

MCV、MCH、MCHCの計算式 MCV(Mean Corpuscular Volume)平均赤血球容積 赤血球1個当たりの、平均的な大きさ 基準値:85~102fL 計算式:{Ht(%)/RBC(×10^4/μL)}×1000 fL(fe...
感染

ペニシリン系抗菌薬の基礎

ペニシリン系抗菌薬とは? ・βラクタム系抗菌薬の一種 ・大きく以下4つのグループに分類する: ① ペニシリンG ② アミノペニシリン(アモキシシリン、アンピシリン) ③ ピペラシリン ④ βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン ① ペニシリンG...
診察・検査

褐色細胞腫(検査、治療)

参照:褐色細胞腫・パラガングリオーマ診療ガイドライン2018 疾患 ・副腎髄質細胞や交感神経節細胞などクロム親和性細胞から発生する腫瘍で、カテコラミンを多量に産生、分泌することにより、高血圧や代謝亢進をきたす疾患。 ・主に副腎髄質から発生す...
内分泌・代謝

Addison病

疾患 ・アジソン病は、副腎に病変が原発する慢性副腎皮質機能低下症の病態である。 ・副腎皮質が通常、後天的に炎症、腫瘍、自己免疫、出血などによって、90%以上破壊されると起こり、副腎結核と自己免疫機序(特発性副腎萎縮)が大部分を占める。 ・狭...
人間ドック・健診

死亡統計、死亡率、がん年齢調整死亡率

主要死因別死亡率(2020年) 第1位:悪性腫瘍 第2位:心疾患 第3位:老衰 第4位:脳血管障害 第5位:肺炎 がん年齢調整死亡率 全体 ・肺がん ・大腸がん ・胃がん 男性 1位:肺がん 2位:胃がん 3位:大腸がん 女性 1位:大腸が...
人間ドック・健診

乳がん(乳癌):健診を中心に

危険因子 ・喫煙 ・放射線被曝 ・早い初経年齢 ・遅い閉経年齢 ・高齢出産 ・出産経験なし ・脂肪摂取 ・アルコール飲料接種 ・BRCA1or2遺伝子変異 腫瘍マーカー CA15-3(ヒト乳脂肪球膜に対するモノクローナル抗体) 乳がん検診 ...
人間ドック・健診

腎血管筋脂肪腫

疾患 ・血管周囲類上皮細胞(perivascular epithelioid cell: PEC)に由来する腫瘍(PEComa)として分類される ・血管、平滑筋、脂肪組織よりなるほとんどが良性腫瘍だが、ごく稀に悪性化した報告がある。 ・「孤...
総合診療・家庭医療

輸液(補液、点滴)の基礎知識

輸液の分類(晶質液と膠質液) 1)晶質液(crystalloid) ・細胞外液を自由に拡散できる小さな分子からなる電解質液のこと ・蒸留水と電解質、糖、乳酸などを混ぜてつくられた輸液製剤 ・生食、3号液など 2)膠質液(colloid) ・...
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