脳神経系

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脳神経系

前庭神経炎

疾患 ・原因は不明だが、主にウイルス感染(単純ヘルペス(HSV-1)が多い)や虚血によって前庭神経が障害されることによって起こるとされる説が有力 ・めまいの発現の数日前に上気道感染症、あるいは感冒に罹患していることがある。前駆症状として上気...
診察・検査

くも膜下出血(警告出血、オタワSAHルール、MRI所見、初期対応など)

2次性頭痛のred flag sign ・頭痛の1~5%は2次性頭痛 『Dr.林のSNOOPY』 S: ・systemic symptoms/signs:全身症状(発熱、倦怠感、筋痛、体重減少) ・systemic disease:全身性疾...
救急

意識障害への初期対応(レベル評価、初期対応(Do Dont)、診察)

レベル評価 1)Japan Coma Scale(JCS) ・日本で主に使用される意識障害の深度(意識レベル)分類。 ※「JCS 100」のように表現するのが正式。「Ⅲ-300」とするのは開発者らの論文からも間違いである。 Ⅰ.覚醒している...
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脳神経系

TIA(一過性脳虚血発作)

TIAの定義(2019年10月:日本脳卒中学会) 「局所脳または網膜の虚血に起因する神経機能障害の一過性のエピソードであり、急性梗塞の所見がないもの。 神経機能障害のエピソードは、長くとも24時間以内に消失すること。 ※画像上、梗塞巣のある...
脳神経系

延髄外側症候群(Wallenberg症候群)

原因 ・椎骨動脈、後下小脳動脈(PICA)の閉塞 ・椎骨動脈、脳底動脈の解離 診断の注意点 ・椎骨動脈解離が原因の場合、若年者にも発症することがある ・MRI検査では急性期に病変が検出できないことが多い ・否定できない場合、歩いて帰宅できな...
脳神経系

ギラン・バレー症候群(Guillain-Barre Syndrome,;GBS)

疾患 ・明らかな原因は不明 ・上気道、腸管に由来する感染症、外科的処置、ワクチン接種などに伴って起こる自己免疫性の多発根神経炎。 ・約60%の症例で血清中に末梢神経細胞膜表面の構成成分である糖脂質(ガングリオシド)に対する抗体(抗ガングリオ...
脳神経系

てんかん(epilepsy):高齢者への処方など

てんかんの定義 ・大脳の神経細胞の過剰な電気活動により、反復して発作を起こす慢性の脳疾患。 ・明らかな原因がるものを「症候性てんかん」といい、原因のないものを「特発性てんかん」という。 ・「てんかん(epilepsy)」によって引き起こされ...
人間ドック・健診

採血(手技と合併症)

採血による末梢神経障害 ・採血時または採血後に採血部位の近くに存在する神経の支配領域に疼痛、感覚異常、運動機能異常などの神経損傷による症状が出現するもの。 ・症状は数日の経過で消失する痛みやしびれから、数年に渡り持続する痛みやしびれ・運動障...
脳神経系

糖尿病性神経障害(糖尿病性ニューロパチー)

特徴 ・糖尿病患者の30~40%に発症 ・神経線維の変性、脱落は軸索の長さに依存するため、両下肢遠位(足趾、足底)から発症し、その後かなり進行した後に両手に発症する。 ・左右対称性(靴下・手袋型) ・感覚障害優位(↔運動神経障害優位、筋萎縮...
脳神経系

手根管症候群

疾患 ・絞扼性神経障害の中で最多 ・40歳以上で多い ・男女比:1:2(女性に多い) ・両側性が多い ・原因の特定できない特発性と、原因のある2次性に分類される ・多くは特発性で、中年女性に多いが、特に両側性では2次性を考える ・危険因子:...
循環器

心房細動(CHADS₂ score、治療など)

疾患 有病率 ・加齢とともに増加し、80歳以上では男性約4%、女性約2% 発症の危険因子 ・年齢 ・高血圧 ・弁膜症 ・心筋梗塞 ・うっ血性心不全 ・肥満 ・メタボリックシンドローム ・飲酒 増悪因子の管理 ・高血圧 ・糖尿病 ・禁煙 ・ア...
脳神経系

アミロイドーシス(全身性、限局性)

アミロイドーシスとは ・アミロイドーシス(amyloidosis)とは線維状蛋白であるアミロイドが心臓、腎臓、肝臓、脾臓、副腎、消化管(舌を含む)、末梢神経、皮膚、リンパ節、血管、滑膜、筋などの全身各組織に沈着する症候群である。 ・特定の臓...
脳神経系

対光反射

対光反射の起こる機序 ・対光反射の反射経路は、まず網膜に光が当たり、その刺激が視神経、視交叉を通して、エディンガー・ウェストファル核を経由し、動眼神経を介して、瞳孔括約筋に至り、瞳孔を縮瞳させる。
脳神経系

眼窩解剖

眼窩解剖
脳神経系

むずむず脚症候群、レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)

疾患 ・夕方~夜間にかけて下肢を中心に異常感覚を訴える疾患 ・間脳の背後側視床下部に存在するA11細胞群におけるドパミン活動低下が、抑制性投射系の機能不全をもたらし、その結果、脚の筋肉からの筋求心路を介した体性感覚入力が増大することが原因と...
脳神経系

重症筋無力症

参照  概要 ・重症筋無力症(MG)は、神経筋接合部のシナプス後膜上の分子に対する臓器特異的自己免疫疾患で、筋力低下を主症状とする。 ・本疾患には胸腺腫や胸腺過形成などの胸腺異常が合併する。自己免疫の標的分子はニコチン性アセチルコリン受容体...
脳神経系

延髄内側症候群(Dejerine 症候群)

・延髄正中部の障害(延髄傍正中症候群) ・障害部位: 皮質脊髄路(錐体路)→対側の顔面を除く上下肢麻痺 内側毛帯→対側の半身の消化管、深部感覚障害 舌下神経線維→同側の舌半側の麻痺・萎縮 ・対側の運動障害(顔面を除く)、対側の深部感覚障害と...
脳神経系

脳卒中後てんかん

参考 本邦での脳卒中後てんかんの診療実態に関する多施設アンケート調査結果 疾患 ・てんかんの有病率は一般人口 1,000 人あたり 6.38 人,年間発症率は 10 万人あたり 61.44 人とされる ・てんかんの発症率は乳幼児と高齢者に多...
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