救急 壊死性軟部組織感染症(necrotizing soft tissue infection:NSTI)、壊死性筋膜炎 疾患 ・皮膚から筋肉までの軟部組織の壊死性感染症全般を指す。 ・表層の筋膜を主座とする事が多いため「壊死性筋膜炎」とも呼ばれるが、実際は皮膚から筋肉までの軟部組織の壊死性感染症全般を指す。 • それらを包括的に理解し、正しく共通のマネジメン... 2025.02.02 救急総合診療・家庭医療整形外科・外傷皮膚科
救急 急性腹症(怖い腹痛、外科医コール適応基準、造影CT撮影基準) 『急性腹症』の定義 急性腹症は、発症1週間以内の急性発症で手術などの迅速な対応が必要な腹部(胸部なども含む)疾患である。 激痛を来す「こわい腹痛」 1.血管が「詰まる」、「破れる」 (これらは激痛を来すのに腹膜刺激症状が出ないことがある) ... 2019.04.27 2024.12.21 救急消化器
救急 出血性ショックの輸液、輸血 ルート確保 ・20G以上の穿刺針で、2か所で確保する 細胞外液補液 ・Shock Indexから想定される体液喪失量を1時間で補液する Shock Indexと推測される体液喪失量 0.5(正常) 1.0(軽症):1.0L(23%)の体液喪... 2024.12.12 救急
救急 BPPV(典型的眼振、中枢性眩暈の除外) まずは「中枢性めまい」の除外から! 「めまいの4D」の確認を! 構音障害(dysarthria) 嚥下障害(dysphagia) 複視(diplopia) 感覚障害(dysesthesia) ・その他: 「頭痛」 「体幹失調」(歩けない眩暈... 2019.04.10 2024.12.09 救急耳鼻科
救急 蛇(マムシ)咬症 参照:マムシ咬傷高松赤十字病院 神野泰輔医師) マムシの特徴 ・三角形の頭、銭形の文様 ・典型的には二つの歯牙痕(約1cmの間隔) 参照: マムシの毒の作用 出血作用、腫脹作用 壊死作用 血小板凝集作用 血小板凝集阻止作用 トロンビン様作用... 2019.12.18 2024.12.05 救急整形外科・外傷
救急 日本紅斑熱 疾患 ・ダニ(マダニ)媒介によるリケッチア感染症(※ツツガムシ病もリケッチア感染症) ・紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsia japonica を起因病原体とし、野山に入りマダニに刺咬されることにより感染する。 ・媒介ダニは、キチ... 2023.04.19 2024.11.21 救急感染
救急 「発熱+皮疹(fever and rush)」の鑑別診断(不明熱診察) 参考サイト: 症状から考えるべき感染症(日本感染症学会) 「発熱+皮疹」時の7つのキラー疾患 ”SMARTTT” 最低限、これだけは見逃すな! SMARTTT S: sepsis(敗血症) M:meningococcemia(髄膜炎) A:... 2020.06.26 2024.11.21 救急皮膚科
救急 ブロムワレリル尿素による中毒(ブロム中毒) 概念 ・「ブロムワレリル尿素」を含む市販頭痛薬の過量内服もしくは依存により,急性ないし慢性中毒が生じます. ・「ブロモバレリル尿素」は一部の市販の鎮痛薬に含まれています.非常に依存が生じやすいので避けたほうが安全です.米国などではすでに医薬... 2024.11.19 救急総合診療・家庭医療脳神経系
救急 急性期脳梗塞(NIHSS、rt-PA治療の適応、血栓回収療法、または適応外の場合) 脳梗塞rt-PA適正使用講習e-learning 脳梗塞rt-PA適正使用e-Learningシステム ・通年5月と11月に日本脳卒中学会のホームページより受講可能 NIHSS(National Institute of Health St... 2020.07.16 2024.11.13 救急脳神経系
救急 人工呼吸器の初期設定 酸素療法下での酸素化の指標 P/F比(PaO2/FiO2) ・正常≧400(若年成人では100/0.21=480) ・ALI(急性肺障害)≦300 ・ARDS≦200 鎮痛+鎮静(鎮痛法) フェンタニル+(プロポフォールorミダゾラム) ... 2019.04.17 2024.11.10 救急呼吸器
救急 小児心肺蘇生(BLS→PALS:Pediatric Advanced Life Support )) 言葉の定義 ・「新生児(neonate)」:出産~1か月まで ・「乳児(infant)」:1か月~1歳未満 ・「小児(child)」:1歳~思春期(女性は乳房発達、男性は腋毛が出た時)まで ・「思春期」:女性は乳房発達、男性は腋毛が出た時 ... 2020.05.31 2024.09.28 救急小児科
救急 BLS→ACLS(AHAガイドライン2020) BLSの流れ ① BLSアセスメント 倒れている人を見つけたら、肩を軽くたたきながら「大丈夫ですか?」と意識の確認を行う ↓ 反応なし ↓ 「誰かお願いします。救急カート、AEDを持ってきてください!」 と声をかけ、助けを求める ↓ 倒れて... 2019.07.06 2024.09.28 救急手技
救急 メトヘモグロビン血症 疾患 ・メトヘモグロビン(methemoglobin:MetHb)とは、赤血球内のヘモグロビン中の核をなす2価の鉄イオン(Fe2+)が酸化されて3価の鉄イオン(Fe3+)になったものであり,酸素結合・運搬能力が失われた状態である。 ・血液中... 2023.12.07 2024.09.15 救急血液
救急 失神:失神三羽烏(心原性、起立性、神経調節性)、入院適応判断 3つの鑑別疾患群(失神三羽烏 by Dr.林) ① 心原生(心血管性)失神 ② 起立性失神(出血、貧血、脱水) ③ 神経調節性(反射性)失神(Neurally mediated syncope) (④として、薬剤性失神:薬剤性QT延長) 失... 2019.01.21 2024.07.24 救急脳神経系
救急 デクスメデトミジン(プレセデックス®) 1)薬理作用 (1) 作用機序◆デクスメデトミジンはα2アドレナリン受容体の完全アゴニスト(α2/α1選択性はクロニジンの約 8 倍)であり,青斑核や脊髄が作用部位である. (2) 薬 効◆デクスメデトミジンには,鎮静作用,鎮痛作用,交感神... 2024.07.18 救急総合診療・家庭医療緩和治療
救急 発熱と高体温症の違い 発熱と高体温症の違い ・体温中枢で調節された体温上昇が発熱であるのに対し、気温の過度の上昇や鬱熱(服の着せ過ぎ、布団の掛け過ぎ、過剰な暖房)、脱水などにより、体温中枢とは関わりなく体温が上昇してしまう状態を高体温症とう。 この重症型が熱射病... 2024.05.22 救急総合診療・家庭医療
救急 セロトニン症候群 疾患 ・セロトニン作動性薬剤の過剰(SSRI、SNRIなど)によりセロトニンが増え、自律神経系、筋骨格系、中枢神経系に異常を来す急性疾患 ・薬剤投与または増量してから多くは24時間以内の急性発症する(↔悪性症候群は数日~数週の経過) セロト... 2020.11.20 2024.05.22 救急総合診療・家庭医療
救急 頻拍、頻脈 頻拍の定義 通常≧100/分 Step 1:まずは洞性頻脈の除外を! ・12誘導心電図を確認 ・正常なP波(Ⅱ、Ⅲ、aVFで陽性)が確認でき、かつQRS波の幅が狭く(narrow QRS)、リズムが一定 ・通常洞性頻脈の脈拍数は「(220ー... 2019.11.23 2024.05.08 救急循環器