消化器

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消化器

下血(血便、または黒色便)

下血、血便、黒色便とは? ・肛門から血が出ることを総称して「下血」と呼ぶ。 ・「黒色便」と「血便」を総称して「下血」という ・便に鮮血が出ることを「血便」といい、黒い血(タール便)がでることを「黒色便」と言う。 初期対応 1.バイタルの確認...
消化器

ダンピング症候群(dumping syndrome)

疾患 ・ダンピング症候群(dumping syndrome)は、胃切除後、摂取した食物が急速に小腸に流入するために起こる症状。 ・食事中や直後(30分程度)にみられる「早期ダンピング症候群」と、食後2~3時間たってみられる「後期(晩期)ダン...
人間ドック・健診

便潜血検査

「便潜血検査陽性」は「Treitz靱帯より下部の出血」を考える ・Treitz靱帯より口側の上部消化管出血は便潜血検査では検出率が低下する (胃や十二指腸などの上部消化管出血では、消化酵素などによってヘモグロビンが変性するため、検出率が低下...
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救急

絞扼性腸閉塞、非閉塞性腸管虚血を疑わせるポイント、CT所見

基本方針 ・もちろん造影CTを撮影するが、読影は容易ではない。 ・大事なのはベッドサイドでの判断! 絞扼性腸閉塞、非閉塞性腸管虚血を疑わせるポイント ・ペンタゾシン無効 ・呼吸数上昇(代謝性アシドーシスの代償) ・乳酸値上昇(代謝性アシドー...
エコー

腸管エコー

観察部位 ・腹部全体、長軸と短軸像で ・時間がなければ「心窩部」「両側結腸溝」「恥骨上」の4点だけでも行う 腸管が観察される部位 ・空腸:左上腹部、Kerckring襞が発達(keybord sign) ・回腸:右下腹部、Kerckring...
人間ドック・健診

胆嚢ポリープ

定義 ・胆嚢粘膜に発生した突起物(隆起性病変)。大部分は良性で癌化することはない。 ・胆嚢ポリープの中で最も多いのが「コレステロールポリープ」であり、約90%を占める。多くは数mmと小さく、10mm超えることは稀であり、多発しやすいという特...
人間ドック・健診

胆嚢腺筋腫症

疾患 ・胆嚢腺筋腫症(以下ADM)は、胆嚢壁内におけるRokitansky-Aschoff sinus(以下、RAS)の増殖により胆嚢壁の肥厚、壁内の嚢胞性変化(拡張したRAS)、上皮の増殖、平滑筋細胞の増生を特徴とする疾患。 ・胆嚢壁が部...
消化器

A型肝炎

疾患 ・牡蠣などの経口感染がほとんどだが、性行為感染症(MSMにおける糞口感染や血液感染)もある ・4年サイクルで流行傾向がある ・慢性化はない ・診断はHA‐IgM抗体で行う ・ワクチン(エイムゲン®)がある
救急

腸間膜動脈閉塞症(塞栓、血栓、解離)

病態生理 ・腸間膜動脈の血栓による閉塞のため、腸管への動脈血供給が途絶し、腸管壊死をきたす疾患。 ・解剖学的な特徴から、小腸および上行結腸に血液供給を行う上腸間膜動脈(SMA)に閉塞をきたしやすい(85%) ・急性腹症の約1%と稀だが、70...
消化器

S状結腸捻転

危険因子 ・高齢者(平均70歳) ・男性(骨盤腔が狭い) ・便秘症 ・腸が長い ・低K血症 ・糖尿病 ・精神疾患 ・神経疾患 ・循環器疾患 症状 ・多くは3~4日かけて発症する腹痛 ・左腸骨窩の空虚感 検査 ・腹部X線で「coffee be...
消化器

急性胆管炎・胆嚢炎(診断基準、重症度判定基準、治療)

参考ガイドライン ガイドライン:  新基準掲載‐急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018(Tokyo Guidelines18:TG18) モバイルアプリ: 急性胆管炎、急性胆嚢炎の診療で共通する原則 初期評価、対応 ① 血培2セット採取...
診察・検査

Carnett徴候(カーネット徴候:腹壁圧痛試験)

「圧痛不変または増強」で陽性 ・急性腹症の原因として腹腔内病変を除外するためのアプローチ。 ・患者を仰臥位で両腕を胸にクロスして置かせ、一番強い圧痛点に医師が手を置いたまま頭部を拳上(「臍を見るようにして下さい」と指示するとよい)させ、腹部...
人間ドック・健診

食道癌

食道癌の分類 1)扁平上皮癌(90%) ・リスクファクターとして飲酒、喫煙、男性、頭頚部がん、食道アカラシア、腐食性食道炎など 2)腺癌 ・リスクファクターとして胃食道逆流症、バレット食道、肥満 3)未分化癌 4)癌肉腫 5)黒色腫 ・非上...
消化器

上腸間膜動脈症候群

疾患 ・大動脈と上腸間膜動脈の間に十二指腸水平脚が挟まれることにより発症する ・上腹部痛,吐き気・嘔吐などの消化器症状を認め,胸膝位と腹臥位により症状が改善することがある。 ・慢性型では腹部膨満感,上腹部痛,吐き気・嘔吐を間欠的に長期にわた...
人間ドック・健診

脂肪肝

疾患 ・脂肪肝は肝臓細胞内に脂肪が蓄積されることによって生じるさまざまな症状を指し、通常、肝機能検査における異常によって発見される。 ・健診では受診者の20~30%で脂肪肝が指摘され年々、増加傾向にある。 ・一般には痛みを引き起こすことはな...
消化器

膵臓癌

・膵管上皮細胞から発生するもとが最も多い →ERCPにて膵管途絶や拡張を認める ・膵頭部>膵体尾部 ・腫瘍マーカー:CA19-9 ・進行時には耐糖能異常をきたす
救急

胆石症、胆石発作

無症候性胆石 ・一般成人の10~15%に無症候性胆石を認める ・無症候性胆石のうち、約2%/年が症候性胆石へと伸展する(症候性へと伸展する理由は不明) ・胆石発生の関連因子 女性、妊娠、加齢、肥満、脂質異常症、急激な体重減少、運動不足など ...
消化器

アルコール性肝障害

疾患 ・女性の方が男性より少量のアルコールで病気が伸展しやすい(性ホルモンの関与が考えられている) ・アルコールによる肝脂肪変性は、約1か月断酒することで著明に改善する ・アルデヒド脱水素酵素のヘテロ欠損は日本人の約40%程度に認められ、飲...
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