脳神経系

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脳神経系

ギラン・バレー症候群(Guillain-Barre Syndrome,;GBS)

疾患 ・明らかな原因は不明 ・上気道、腸管に由来する感染症、外科的処置、ワクチン接種などに伴って起こる自己免疫性の多発根神経炎。 ・約60%の症例で血清中に末梢神経細胞膜表面の構成成分である糖脂質(ガングリオシド)に対する抗体(抗ガングリオ...
脳神経系

てんかん(epilepsy):高齢者への処方など

てんかんの定義 ・大脳の神経細胞の過剰な電気活動により、反復して発作を起こす慢性の脳疾患。 ・明らかな原因がるものを「症候性てんかん」といい、原因のないものを「特発性てんかん」という。 ・「てんかん(epilepsy)」によって引き起こされ...
人間ドック・健診

採血(手技と合併症)

採血による末梢神経障害 ・採血時または採血後に採血部位の近くに存在する神経の支配領域に疼痛、感覚異常、運動機能異常などの神経損傷による症状が出現するもの。 ・症状は数日の経過で消失する痛みやしびれから、数年に渡り持続する痛みやしびれ・運動障...
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脳神経系

糖尿病性神経障害(糖尿病性ニューロパチー)

特徴 ・糖尿病患者の30~40%に発症 ・神経線維の変性、脱落は軸索の長さに依存するため、両下肢遠位(足趾、足底)から発症し、その後かなり進行した後に両手に発症する。 ・左右対称性(靴下・手袋型) ・感覚障害優位(↔運動神経障害優位、筋萎縮...
脳神経系

手根管症候群

疾患 ・絞扼性神経障害の中で最多 ・40歳以上で多い ・男女比:1:2(女性に多い) ・両側性が多い ・原因の特定できない特発性と、原因のある2次性に分類される ・多くは特発性で、中年女性に多いが、特に両側性では2次性を考える ・危険因子:...
循環器

心房細動(CHADS₂ score、治療など)

疾患 有病率 ・加齢とともに増加し、80歳以上では男性約4%、女性約2% 発症の危険因子 ・年齢 ・高血圧 ・弁膜症 ・心筋梗塞 ・うっ血性心不全 ・肥満 ・メタボリックシンドローム ・飲酒 増悪因子の管理 ・高血圧 ・糖尿病 ・禁煙 ・ア...
脳神経系

アミロイドーシス(全身性、限局性)

アミロイドーシスとは ・アミロイドーシス(amyloidosis)とは線維状蛋白であるアミロイドが心臓、腎臓、肝臓、脾臓、副腎、消化管(舌を含む)、末梢神経、皮膚、リンパ節、血管、滑膜、筋などの全身各組織に沈着する症候群である。 ・特定の臓...
脳神経系

対光反射

対光反射の起こる機序 ・対光反射の反射経路は、まず網膜に光が当たり、その刺激が視神経、視交叉を通して、エディンガー・ウェストファル核を経由し、動眼神経を介して、瞳孔括約筋に至り、瞳孔を縮瞳させる。
脳神経系

眼窩解剖

眼窩解剖
脳神経系

むずむず脚症候群、レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)

疾患 ・夕方~夜間にかけて下肢を中心に異常感覚を訴える疾患 ・間脳の背後側視床下部に存在するA11細胞群におけるドパミン活動低下が、抑制性投射系の機能不全をもたらし、その結果、脚の筋肉からの筋求心路を介した体性感覚入力が増大することが原因と...
脳神経系

重症筋無力症

参照  概要 ・重症筋無力症(MG)は、神経筋接合部のシナプス後膜上の分子に対する臓器特異的自己免疫疾患で、筋力低下を主症状とする。 ・本疾患には胸腺腫や胸腺過形成などの胸腺異常が合併する。自己免疫の標的分子はニコチン性アセチルコリン受容体...
脳神経系

延髄内側症候群(Dejerine 症候群)

・延髄正中部の障害(延髄傍正中症候群) ・障害部位: 皮質脊髄路(錐体路)→対側の顔面を除く上下肢麻痺 内側毛帯→対側の半身の消化管、深部感覚障害 舌下神経線維→同側の舌半側の麻痺・萎縮 ・対側の運動障害(顔面を除く)、対側の深部感覚障害と...
脳神経系

脳卒中後てんかん

参考 本邦での脳卒中後てんかんの診療実態に関する多施設アンケート調査結果 疾患 ・てんかんの有病率は一般人口 1,000 人あたり 6.38 人,年間発症率は 10 万人あたり 61.44 人とされる ・てんかんの発症率は乳幼児と高齢者に多...
脳神経系

前庭性片頭痛(Vestibular Migraine)

疾患 ・前庭性片頭痛(Vestibular migraine)とは、片頭痛に伴って生じるめまい、基本的には片頭痛の症状としてのめまいである。 診断基準 A.少なくとも5回の中等度から重度の前庭症状の発作が5分から72時間続く B.現 在 あ...
救急

片頭痛(診断、治療)

特徴 ・若年発症(10~30代) ・女性に多い ・発作の誘因: 月経、ストレス、睡眠不足、チョコレート(チラミン)、チーズ(ヒスタミン)、赤ワイン(ヒスタミン)など ・嘔気あり ・持続時間は4~72時間 ・一般的には拍動性 ・片側性は半数 ...
脳神経系

脳小血管病(cerebral small vessel disease:SVD)

概念 ・脳小血管病(cerebral small vessel disease:SVD)とは、脳微細血管劣化に伴う効率的な脳内微小循環・代謝・ネットワーク維持の困難な状態,及びそれらによる認知・身体機能低下状態を指す。 ・従来の大脳白質病変...
循環器

頚動脈狭窄、頚動脈エコー

頚動脈エコー検査 ・高周波リニアプローベを使用 ・仰臥位、軽度頚部後屈および非観察側へ30°程度回旋 IMT(Intima Media Thicknes:内膜中膜複合体厚) 正常値:1.0mm以下 狭窄率 ・短軸像による「面積狭窄率」が径狭...
脳神経系

微小脳出血(cerebral microbleeding)、無症候性微小脳出血

疾患概念 ・高齢、高血圧、糖尿病、大脳白質病変、脳卒中の既往、抗血栓薬内服があると出現頻度が高まる ・脳出血の極めて強い危険因子であり、また脳梗塞の危険因子でもある ・大脳基底核の微小脳出血は年齢、血圧と、皮質や皮質下の微小脳出血はアミロイ...
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