救急

スポンサーリンク
救急

日本紅斑熱

疾患 ・ダニ(マダニ)媒介によるリケッチア感染症(※ツツガムシ病もリケッチア感染症) ・紅斑熱群リケッチアの一種 Rickettsia japonica を起因病原体とし、野山に入りマダニに刺咬されることにより感染する。 ・媒介ダニは、キチ...
救急

「発熱+皮疹(fever and rush)」の鑑別診断(不明熱診察)

参考サイト: 症状から考えるべき感染症(日本感染症学会) 「発熱+皮疹」時の7つのキラー疾患 ”SMARTTT” 最低限、これだけは見逃すな! SMARTTT S: sepsis(敗血症) M:meningococcemia(髄膜炎) A:...
救急

ブロムワレリル尿素による中毒(ブロム中毒)

概念 ・「ブロムワレリル尿素」を含む市販頭痛薬の過量内服もしくは依存により,急性ないし慢性中毒が生じます. ・「ブロモバレリル尿素」は一部の市販の鎮痛薬に含まれています.非常に依存が生じやすいので避けたほうが安全です.米国などではすでに医薬...
スポンサーリンク
救急

急性期脳梗塞(NIHSS、rt-PA治療の適応、血栓回収療法、または適応外の場合)

脳梗塞rt-PA適正使用講習e-learning 脳梗塞rt-PA適正使用e-Learningシステム ・通年5月と11月に日本脳卒中学会のホームページより受講可能 NIHSS(National Institute of Health St...
救急

人工呼吸器の初期設定

酸素療法下での酸素化の指標  P/F比(PaO2/FiO2) ・正常≧400(若年成人では100/0.21=480) ・ALI(急性肺障害)≦300 ・ARDS≦200 鎮痛+鎮静(鎮痛法) フェンタニル+(プロポフォールorミダゾラム) ...
救急

アナフィラキシー(ショック): 診断基準と救急対応

ガイドライン 日本アレルギー学会 アナフィラキシーガイドライン2022 アナフィラキシーの定義と診断基準(アナフィラキシーガイドラインより) 定義 ・アナフィラキシーとは、アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身性アレルギー症状が惹起され、...
救急

熱中症、WBGT(暑さ指数)

参考サイト・ガイドライン 環境省熱中症予防対策サイト 職場における熱中症予防基本対策要綱の策定について 熱中症診療ガイドライン2024(日本救急医学会) 熱中症が発生する生理学的な機序 暑熱環境下で作業を行うことにより体温が上昇すると、①発...
救急

小児心肺蘇生(BLS→PALS:Pediatric Advanced Life Support ))

言葉の定義 ・「新生児(neonate)」:出産~1か月まで ・「乳児(infant)」:1か月~1歳未満 ・「小児(child)」:1歳~思春期(女性は乳房発達、男性は腋毛が出た時)まで ・「思春期」:女性は乳房発達、男性は腋毛が出た時 ...
救急

BLS→ACLS(AHAガイドライン2020)

BLSの流れ ① BLSアセスメント 倒れている人を見つけたら、肩を軽くたたきながら「大丈夫ですか?」と意識の確認を行う ↓ 反応なし ↓ 「誰かお願いします。救急カート、AEDを持ってきてください!」 と声をかけ、助けを求める ↓ 倒れて...
救急

メトヘモグロビン血症

疾患 ・メトヘモグロビン(methemoglobin:MetHb)とは、赤血球内のヘモグロビン中の核をなす2価の鉄イオン(Fe2+)が酸化されて3価の鉄イオン(Fe3+)になったものであり,酸素結合・運搬能力が失われた状態である。 ・血液中...
救急

痙攣(診察、検査、治療)

① まずはバイタルサインのチェック ・まずは脈拍を触知し、意識以外のバイタルサインが概ね安定していれば「止めてよい痙攣」と考える。 ・「急性症候性発作」や「症候性てんかん」では、通常血圧は上昇(頭部CT!) ・血圧が低い場合はVFなどの循環...
救急

一酸化炭素中毒

健康障害 ・吸入すると、血液中にカルボキシヘモグロビン(COHb)が増加し、神経系、循環器系に影響し、知力、運動能力、聴力などが低下する。 ・症状は吸入した量によって悪化する。 ・長期暴露で、心臓、血液系に影響が認められる。 【症状】 ・頭...
救急

失神:失神三羽烏(心原性、起立性、神経調節性)、入院適応判断

3つの鑑別疾患群(失神三羽烏 by Dr.林) ① 心原生(心血管性)失神 ② 起立性失神(出血、貧血、脱水) ③ 神経調節性(反射性)失神(Neurally mediated syncope) (④として、薬剤性失神:薬剤性QT延長) 失...
救急

デクスメデトミジン(プレセデックス®)

1)薬理作用 (1) 作用機序◆デクスメデトミジンはα2アドレナリン受容体の完全アゴニスト(α2/α1選択性はクロニジンの約 8 倍)であり,青斑核や脊髄が作用部位である. (2) 薬 効◆デクスメデトミジンには,鎮静作用,鎮痛作用,交感神...
救急

ショック(診断基準、理学所見)

参考;専門医部会 シリーズ:内科医に必要な救急医療 専門医部会 シリーズ:内科医に必要な救急医療 〔日内会誌 100:1084~1088,2011〕 ショックの診断基準 「1.血圧低下」と「2.小項目のうち3項目以上」でショックと診断する ...
救急

発熱と高体温症の違い

発熱と高体温症の違い ・体温中枢で調節された体温上昇が発熱であるのに対し、気温の過度の上昇や鬱熱(服の着せ過ぎ、布団の掛け過ぎ、過剰な暖房)、脱水などにより、体温中枢とは関わりなく体温が上昇してしまう状態を高体温症とう。 この重症型が熱射病...
救急

アセトアミノフェン(発熱時と疼痛時)

発熱時 カロナール®(内服) ・1回300~1000㎎、最大1日4000㎎ ・4~6時間あけて再投与可 ・腎機能低下時に用量調整の必要なし ・抗炎症作用なし アセリオ®(点滴) ・1回300~500㎎、15分で点滴 ・原則として1日2回まで...
救急

セロトニン症候群

疾患 ・セロトニン作動性薬剤の過剰(SSRI、SNRIなど)によりセロトニンが増え、自律神経系、筋骨格系、中枢神経系に異常を来す急性疾患 ・薬剤投与または増量してから多くは24時間以内の急性発症する(↔悪性症候群は数日~数週の経過) セロト...
スポンサーリンク