Dr.Gawaso,M.D.,Ph.D.

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産業医・労働衛生コンサルタント

健康管理手帳

「健康管理手帳」とは 健康管理手帳とは ・がんその他の重度の健康障害を生ずるおそれのある業務に従事していた者が必要な健康診断を国費で受診できるよう、国が手帳を交付する制度(安衛法第67条) ・健康管理手帳を交付する業務として、石綿取扱業務な...
総合診療・家庭医療

疥癬

疾患 ・疥癬はヒゼンダニ(疥癬虫、Sarcoptes scabiei)が皮膚の最外層である角質層に寄生し、人から人へ感染する疾患である。 ・非常に多数のダニの寄生が認められる角化型疥癬(痂皮型疥癬:crusted scabies)と、少数寄...
救急

胸部・腹部大動脈解離、大動脈瘤(一般医による診断、緊急処置)

大動脈解離ガイドライン 2020 年改訂版 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン (日本循環器学会 / 日本心臓血管外科学会 / 日本胸部外科学会 / 日本血管外科学会合同ガイドライン) 1)胸部大動脈解離 ・胸部大動脈正常径:30㎜(腹部...
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膠原病

リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica; PMR)

疾患 ・リウマチ性多発筋痛症(PMR)は、通常50歳以上の中高年者に発症し、発熱や頸部、肩、腰、大腿など四肢近位部(近位筋)の疼痛と朝のこわばりを主訴とする原因不明の炎症性疾患である。 ・リウマチ性多発筋痛症の病因と発生機序は不明である。超...
産業医・労働衛生コンサルタント

じん肺健康診断(じん肺法と粉じん則)

じん肺 ・「じん肺」とは、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病のことである(じん肺法第2条) けい肺 ・「けい肺」とは、じん肺のうち遊離けい酸粉じんによるものをいう。 ・けい肺ではまず粒状陰影が上中肺野に形成...
労働衛生一般

粉じん障害防止規則

粉じんの定義 「粉じん」とは: 粉じんとは、固体に研磨、切削、粉砕等の機械的な作用を加えて発生した固体微粒子が空気中に浮遊しているものをいう(粒形1~150μm程度)。 吸入される粒子状物質の粒径と気道内到達部位 1 吸引性粉じん(inha...
感染

帯状疱疹(所見、検査、治療、ワクチン)

疾患 ・水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)感染症 ・VZV=HHV-3(human herpes virusu) ・VZVは初感染で水痘を発症し、その後知覚神経節に潜伏する。加齢、ストレス、免疫抑制剤使用などにより免疫機能が低下した際にVZV...
脳神経系

てんかん(epilepsy):抗てんかん発作薬(anti-seizure medication:ASM)、高齢者への処方など

てんかんの定義 ・大脳の神経細胞の過剰な電気活動により、反復して発作を起こす慢性の脳疾患。 ・明らかな原因がるものを「症候性てんかん」といい、原因のないものを「特発性てんかん」という。 ・「てんかん(epilepsy)」によって引き起こされ...
感染

肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌ワクチン 現在の肺炎球菌ワクチン ・「15価肺炎球菌結合型ワクチン」(PCV15:バクニュバンス®)(→2024年4月から乳幼児定期接種) ・「20価小児用肺炎球菌ワクチン」(PCV20:プレベナー20®)(→2024年10月から乳...
診察・検査

COPD

COPDについて 疫学 ・世界の死亡原因の第3位(WHO 2019年) ・日本人では男性で第8位(女性は10位以内にはいっていない)(厚労省、2017年) ・日本人の有病率は40歳以上で8.6%、530万人。70歳以上で約210万人(NIC...
救急

気管支喘息(成人)の診断、長期管理薬

参考文献 喘息予防・管理ガイドライン2024  一般社団法人日本アレルギー学会学術委員会 (著), JGL2024WG (著) 気管支喘息の定義・概念 「喘息予防・管理ガイドライン」では、気管支喘息の定義を次のように示している。 ①自然にあ...
救急

気管支喘息急性増悪時の治療(成人)

ガイドライン 喘息予防・管理ガイドライン2024 監修:一般社団法人日本アレルギー学会喘息予防管理ガイドライン2024WG 喘息増悪(発作)の強度判定 ・患者来院時、病歴聴取とその臨床症状、バイタルサイン(血圧、心拍数、呼吸数、SpO2)か...
膠原病

ANCA関連血管炎

ANCA関連血管炎とは ・顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis, MPA) ・多発血管炎性肉芽腫症(granulomatosis with polyangiitis, GPA) ・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症...
リハビリテーション

嚥下障害(評価スケール、治療、リハビリテーション)

嚥下障害の評価 藤島の「摂食・嚥下能力のグレード」 「できる状態」の評価法 Ⅰ:重症(経口不可) 1 嚥下困難または不能、嚥下訓練適応なし 2 基礎的嚥下訓練のみの適応あり 3 条件が整えば誤嚥は減り、摂食訓練が可能 Ⅱ:中等度(経口と補助...
産業医・労働衛生コンサルタント

騒音障害防止対策(騒音障害防止のためのガイドライン)

騒音障害防止のためのガイドライン(令和5年4月改訂) 騒音障害防止のためのガイドラインの改訂について(令和5年4月 20 日) 30年ぶりに「騒音障害防止ガイドライン」が改訂 職場における騒音は、人体にとって有害な作業環境のひとつです。騒音...
産業医・労働衛生コンサルタント

有機溶剤の健康障害、健康障害防止対策、健康診断

有機溶剤にばく露された際の吸収経路と排泄せつ経路 吸収経路 有機溶剤が作業者に吸収される経路としては、 経気道吸収(吸気中ばく露により呼吸器から吸収されるもの) 経皮吸収(経皮ばく露による皮膚又は粘膜からの吸収される) 経口吸収(ミスト状で...
産業医・労働衛生コンサルタント

有機溶剤(定義、有機溶剤中毒予防規則(有機則)、物質管理)

有機溶剤 有機溶剤とは ・有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称であり、様々な職場で、溶剤として塗装、洗浄、印刷等の作業に幅広く使用されている。 ※有機化合物; 炭素原子を含んだ化合物の総称である。炭素原子を基本として、水...
産業医・労働衛生コンサルタント

生物学的モニタリング、BEI(Biological Exposure Indices:生物学的ばく露指標)

有害化学物質と尿中の代謝物等との組み合わせ(生物学的モニタリング) 生物学的モニタリング 生物学的モニタリング - 職場のあんぜんサイト - 厚生労働省 「生物学的モニタリング」とは: 生物学的モニタリングとは 有害物質を取り扱っている作業...
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